H5-75:13/04/28(日)12:00-13:00 『モーレツ?ミニスカ?宇宙海賊』
出演は『ミニスカ宇宙海賊(パイレーツ)』原作者:笹本祐一、アニメ『モーレツ宇宙海賊(パイレーツ)』監督:佐藤竜雄、アニメ研究家:氷川竜介の3名で氷川氏が司会を務めた。船長服の加藤茉莉香のコスプレをした少女が「さあ、海賊の時間だ!」と叫んで開幕となった。
1.現状
笹本先生は第10巻を執筆中で半分書き上げたのでこのまま順調に行けば夏頃には発売、佐藤監督は『劇場版』制作の渦中と語った。
2.タイトルについて
笹本先生が第1巻執筆時に仮に『ミニスカ』とタイトルを付けたところ、その後いくら検討してもこれ以上女子高生が宇宙海賊の船長になると言う作品設定を表す言葉が見つからずこのまま採用した、結構勇気のいる決断だったと笑った。
佐藤監督はアニメの方でミニスカというタイトルが使え無さそうとの話があったので『モーレツ』というタイトルを持ってきたと言う。60年代の丸善石油CM「オー・モーレツ!」の印象が影響しているではと氷川氏が指摘した。
3.アニメ化
2008年10月の『ミニスカ宇宙海賊(パイレーツ)』第1巻発売直後にキングレコードの大月俊倫プロデューサーがこの作品に目を付けアニメ化の企画を立ち上げ佐藤監督が指名されたと言う。
佐藤監督はスペースオペラのアニメをやりたくて何本か企画書を出したが、当時は原作がないと無理な雰囲気で全て没になった。ところが2010年6月の探査機はやぶさの帰還で流れが変わり、「これからは宇宙ものだ」と言い出すようになった。その時は「半年前に言ってくれ!」と思ったと苦笑していた。
笹本先生は偶然打ち上げ前の探査機はやぶさ本体を見たし、打ち上げも見たと語った。はやぶさは途中何度もトラブルに遭遇して失敗かと思ったが、宇宙科学研究所(ISAS)に人達が何とかすると言っているのを聞いて信じる気になった、宇宙開発は結果しか注目されていなかったがこの成功で過程に注目されるようになった、と語った。
4. 佐藤監督について
笹本先生はTVアニメ『赤ずきんチャチャ』第3話「ぶりっこ人魚マリン!」の弾けた面白さで演出・絵コンテの佐藤竜雄という名前に注目した。その後『機動戦艦ナデシコ』の陽動作戦を使った戦闘シーンや『学園戦記ムリョウ』の異星人との政治的な交渉描写でファンになったと語る。自分と同じ物の考え方をする人の面白いアニメを観てみたいと『宇宙海賊』アニメ化は全てお任せしたとそうだ。
5. 原作とアニメの違い
原作第1巻しかない時点でアニメ化の作業を進めていったが2009年11月発売の第3巻の内容までは取り込むことが出来た、と佐藤監督が語れば、笹本先生は「お互いフィードバックしないルールがあったが、ヨット部員の設定は使わせてもらった」と言った。
小説では文章とイラストで表現する為、部員1人1人の設定は必要ないが、アニメでは映像に写るので細かな設定が必要と2人は説明した。笹本先生は白凰女学院のヨット部員の中の1人に”小林丸翔子”という名前を付けてもらい喜んでいたが、その理由を説明するのはヤボらしい。
笹本先生はシナリオや絵コンテ送られてきても一切見なかった。完成形でないから見たとしても制作者の意図を読み取れず的外れな意見を言う恐れがあったからと説明した。佐藤監督も原作4巻以降は読まなかった。だからアニメを観てから原作を読んで話が違うと言われても、と苦笑していた。
6. キャラクターについて
氷川氏が笹本先生にアニメのキャラクターについて尋ねると「概ね考えていた通りだった」と評価が高かった。特にクーリエに関してはお洒落をすれば登場人物中一番の美人と言うイメージ通りだった、と言い「この設定書を渡したかな?」と佐藤監督に尋ねると「最初にもらった資料に1行だけその様なことが書いてありました」と答えた。佐藤監督は堀江由衣にクーリエ役をやってもらいたかったと明かした。
長くなったので続く。
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