確かに2013年2月4日現在のネットワークオーディオプレーヤーとUSB-DACに必要とされている機能と音源フォーマットに全て対応している上に、オーディオハードとしての作り込みを見ると33万円という値段は安い。12/12/22(土)に『PCオーディオに手を出さない7つの理由』という記事を書いた私でも、これは「欲しい!」と思わされてしまう。
特徴は大きく以下の3項目にまとめられる。
1)USB DAC機能 (DSD、192kHz/24bit PCM、アシンクロナス伝送、iPod/iPhoneデジタル接続対応)
2)DLNA 1.5 対応ネットワーク機能(最高192kHz/24bit、インターネットラジオ対応)
3)「コンプリート・アイソレーション・システム」等のノイズ対策とサウンドチューニング
私の記憶ではネットワークオーディオプレーヤーとUSB-DACの2つの製品をここまで完璧に一体化したモデルはこのNA-11S1が最初だと思う。まあ音源フォーマットではPCM 384kHzやDSD 5.6MHzに対応したDACは既にあるが、対応フォーマットの多さではNA-11S1が優っている。
音質評価は今度のレポートを楽しみにするとして現時点で私が気にしている項目が2点ある。
1) Marantz Remote Appの使い勝手
リンのDSは音質だけでなくコントローラーとしてのKINSKY desktopの操作性の良さは魅力と聞く。Marantz Remote Appはどうなのか。iTunesにある最新版はバージョン 3.0.6でカスタマーレビューを読むと「頑張って!」「update期待」という評価の様だ。オーディオメーカーはソフト開発に慣れてはいないと言え残念な状況だ。これではせっかく音とハードが良くても足を引っ張ってしまう。
2)ファームウェアのアップデートは可能か?
デジタルフォーマットの進歩は速い。リンのDSは今まで何度もアップデートを行い対応するフォーマットの追加から音質アップまで行ってきた。ヤマハのネットワークプレーヤーNP-S2000も13/01/30にファームウェアをVer.3.00にアップデートされたばかりだ。
現在マランツでは「NA7004の無料AirPlay対応」購入キャンペーンを行っているので期待していいとは思うものの、NA-11S1が息の長い製品になるのか、1年後にはNA-11S2が発売されてしまうのか、どこまでファームウェアのアップデートで対応出来るのかが気になる。
あとはNA-11S1とペアになるSACDトランスポートが発売されれば一層製品の魅力が高まるので期待したいところだ。
【関連リンク】
『プレスリリース』
http://www.marantz.jp/jp/News/Pages/PressReleaseDetails.aspx?PRID=29
『Marantz Remote App』
https://itunes.apple.com/jp/app/marantz-remote-app/id388917986?mt=8
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