友人の話やPCの状態を見るとHDD自体は無事の様だ。データのバックアップが取れるかどうか試す為HDDを預かることにした。ハードディスクはWedtern Digital Serial ATA 160.0GB MDL:WD1600JS-75NCB1 DATE:30 OCT 2005 だった。
私のデスクトップパソコンもSerial ATAだから、空いているケーブルを繋げばドライブDとして認識されてデータをコピー出来るだろうと考えて接続してみた。ところがWindows XPの起動途中でブルースクリーンになってしまう。
何が問題だろうと考えたらマザーボードASUS P5B DeluxeでHDDをRAID構成にしていることを思い出した。BIOSのConfigure SATA As [RAID]を[IDE]に変更すれば大丈夫なはずだ。この時うっかりIntel RAID configurationsで3.reset Disks to Non-RAIDとしてしまうとHDDの中身を全て失うところだった。(冷汗)
友人のHDD1台を接続して、そこからWindows XPを起動出来るか試してみた。PCのハード構成は異なるが無事起動してログイン画面になった。「これでデータのバックアップが取れる」と思ったところでWindowsのライセンス認証ウィザード画面になった。データをコピーするだけなので回避したいところだが「いいえ」を選ぶとログイン画面に戻されてしまう。
インターネットで認証してみたがエラーとなる。仕方ないので電話で認証することにした。0120なので電話料金を気にせず試すことが出来る。コンピューターによる応答で6桁数字9組を入力して返答を待ったが、「このインストールIDでは確認IDは発行出来ません」みたいなことを言われた。
最後の手段でオペレーターに理由を話してIDを発行してもらうことにした。経緯を話すとインストールIDの頭の6桁を教えて欲しいと言う。伝えると「OEM版なのでインストールIDを作れないのが原因」と答えだ。「OEM版を他のPCで使うことはライセンス違反なので確認IDは発行出来ない決まり」とのことだ。
「ライセンス認証」はPCのハード構成を記録しており一定基準以上のパーツ交換をすると同一PCと認識されなくなると言う話を聞いたことはあるが、今回は別PCなのだから当然の結果だ。「パソコン本体に貼ってあるシールのプロダクトキーが分かれば何か対応は出来るかも知れない」と言ってくれたがPC本体は友人の家だし既に破棄されたかもしれない。仕方なくここで電話を切った。
切った後で思い出したのはVRAMが逝った2台のノートパソコンのことだ。もう使っていないのだからそのキーを教えたらまた何か対策を教えてもらえたかもしれない。違反と知りつつ再度電話するのは気が引けたので今回は諦めた。
残る手段はBIOSがRAID OFFの状態でRAID構成のHDDがブートするか試すことだ。友人のHDDを2台目のドライブDとして接続して電源を入れる。ところがこれがあっさり起動してしまい、ドライブDのドライバーがインストールされ再起動したら問題なくデータをコピーすることが出来た。RAID1(ミラーリング)だとBIOS設定は関係ないらしい。
それにしてもHDDが無事でもPC本体が壊れたら、どんなに古いPCでも修理しない限りそのHDDからOEM版Windowsは起動出来そうにないことが分かった。これを教訓に友人にはまめにデータバックアップを取る様伝えておこう。
【関連リンク】
『Windows XP のライセンス認証を行うには』
http://support.microsoft.com/kb/880506/ja
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