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2012年11月16日

【詳細版】2012TIAS「オーディオのマンボウは名前に似合わずスピード感と切れのある音を聴かせてくれた」

「2012東京インターナショナルオーディオショウ」【詳細版】レポート第5回は「 G509:ハイエンド 三浦孝仁氏」だ。特に撮影録画録音禁止というアナウンスはなかったが、録音していないので記憶を頼りに私が見聞きした内容を記録しておく。記憶をもとに書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)

11/04(日)12:05〜12:55 G509:ハイエンド 三浦孝仁氏

 機器構成はスピーカー:ランシェ・オーディオNo.5.1、SACDトランスポート:emmLabs TSDX、プリアンプ:moLa moLa、DAコンバーター:DAC2X、モノラルパワーアンプ:moLa moLa×4台だ。

三浦氏は「moLa moLaは初めて見るモデルでマンボウのマークが付いているからマンボウのことでしょうか」と話していた。D級パワーアンプ4台によるバイアンプ接続でスピーカーを鳴らしているとのこと。

そのスピーカーはコロナ・プラズマ・イオン・トゥイーター搭載で振動板を使っていないため150kHzまで再生出来る上に共振ポイントがないのが強みだと言う。スピード感のある高音と振動板から発せられる中低音の繋がりに苦労してきた成果がNo.5.1に活かされているという説明通り自然な音を聴かせてくれた。トゥイーターの奥に光が見えると言うのが面白い。

DAコンバーターはCDのPCM 44.1kHz/16bitをDSDに変換した後アナログ化するので高音質で滑らかな音を聴かせてくれるという。

試聴曲は以下の通り。
 1)CD「Hell Freezes Over/イーグルス」より「6. Hotel California」
 2)CD「スターオブワンダー/(不明)」より「5.カンターテドミノ」
 3)SACD「the origin of HAJIME MIZOGUCHI/溝口肇」より「1. 世界の車窓から〜soundscape of 2012 (new recording)」
 4)SACD「BIG BAND SOUND 〜甦るビッグバンドステージ〜/角田健一ビッグバンド」より「5. キャラバン」
 5)「フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ~スーパー・ギター・トリオ・ライヴ!」より「1. Mediterranean Sundance/Rio Ancho」
 6)「EXTON BEST SOUNDSCAPES」より「ムソルグスキー組曲「展覧会の絵」7.プロムナード」
 7)CD「時のまにまに II 春夏秋冬/井筒香奈江」より「4. そっとおやすみ」
 8)ガラスCD「バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年録音)/グレン・グールド」より「1. Aria」「2.Variation 1 a 1 Clav.」

「BIG BAND SOUND 〜甦るビッグバンドステージ〜」は音数の多さと演奏の力強さ、音像を聴かせる録音が海外のオーディオフェアのデモでも好評だが海外では売っていないので代理購入を依頼されて何枚も買って飛行機に乗っているとのこと。

「Friday Night In San Francisco Live」は型番が”35DP9”という1982年に発売されたCDがコレクターの間で人気と言う。30年も経過するとそういった集め方もあるらしい。(笑)

ステレオサウンド社のHigh Resolution Master Sound 02収録予定の「キャラバン」と石英ガラスCD『ゴールドベルク変奏曲/グレン・グールド』を再び聴くことが出来た。三浦氏は「12.6万の石英ガラスCD 『The Hunter/Jennifer Warnes』は100枚完売してしまった。『ゴールドベルク変奏曲』も既に50枚売れている。この音質なら買うしかない。」と勧めていた。

プレイバック・デザインズのMPD-5とemmLabs DAC2XがDSD再生/変換を行っていることから近い将来LINNもDS/DSMでDSD再生をサポートするのではないかという気がしてきた。日本メーカーはハイサンプリング/ハイビット変換を売りにしているが海外ではDSD化がトレンドになりつつあるようだ。

posted by バンブーヤン at 23:53| TIAS
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