メーカー担当者が廊下に出されてしまうほど大人気で満室となっていた。何とか部屋に潜り込み、立ち見エリアで試聴していたので音に関しては詳しく語れないが、S/Nが良く明るく快活に音楽を奏でる性格のスピーカーの様で楽しい80分間だった。
機器構成はスピーカー:フォステクスGX250MG、アキュフェーズ プリアンプ:C-2820、パワーアンプM-6000×2台、プレーヤー:DP-700、DAC:HP-A8だ。再生アプリはfoobar2000でWASAPI(ワサピ)排他モード設定とのこと。麻倉先生がHP-A8は「これ1冊で完全理解 PCオーディオ」の「10万円以下で買えるUSB DAC14機種」で第1位だったと紹介した。
麻倉先生とメーカー担当者の説明で試聴が進んでいったが、麻倉先生が「GX250のミッドレンジユニットは不純物を含んでいたのでマグネシウム純度97%でしたがMGで純度99.9%となりました。」と説明したところ担当者が「不純物ではなく添加物を含んだマグネシウム合金です。」としっかり訂正していたのにはつい笑ってしまった。
担当者は「フォステクスのスピーカーはモニター的で音が良いけど疲れる。」との声を受け止め音楽性を加味する方向で音決めをしていったと語った。麻倉先生も「余韻と響きが自然」と13cm純マグネシウムHR形状振動板ミッドレンジの効果を認めていた。
試聴曲は以下の通り。5曲目からHP-A8を使用しての再生だ。なお11曲目の再生途中で音飛びがあった。
1)「平均律クラヴィーア曲集/ J.S. バッハ」
2)「モーツァルト : ピアノ・ソナタ全集/内田光子」より「9. 第9番ニ長調K.311 第1楽章 アレグロ ヘ長調」
3)SACD「ソプラノ・カンタータ アリア/ J.S. バッハ」
4)SACD「The Vinyl Collection /ノラ・ジョーンズ」より「I'll Be Your Baby Tonight」
5) DSD「庭の千草(バイオリン曲)」1bit/2.8224MHz
6) (曲目不明)
7)「武満徹ソングブック/ショーロクラブ with ヴォーカリスタス」より「2. めぐり逢い」192kHz/24bit
8)「無伴奏チェロ組曲/J.S. バッハ」LINN音源
9)「夜想曲第2番/ショパン」(映画「愛情物語」のテーマとして有名)
10)「アルルの女/ビゼー」より「第1組曲」
11)「交響曲第7番/ベートーベン/指揮カルロス・クライバー」192kHz/24bit
12)「ワルツ・フォー・デビイ/ビル・エヴァンス」より「2. Waltz for Debby」
麻倉先生は「今年は大手レーベルがこぞってハイレゾ音源配信を始めた記念すべき年ですが、そのあおりで今までHDトラックスで購入出来た音源が日本ではダウンロード出来なくなっています。EMI音源は素晴らしいものが多いので、手に入る今のうち買っておくべきです。」とアドバイスした。
もっともその後で「大手がPCMハイレゾ音源配信を始めましたが、きっと2〜3年後にはDSDで配信するでしょう。その時は音の違いが気になってまた買ってしまうと思います。」と笑っていた。
「予定より15分オーバーしてしまいましたがこれで終了します。」と麻倉先生が締めたところで担当者が「予定では15:50まででしたので30分超過です。」とツッコミを入れたので皆爆笑。終了後に「先生が最近気になっている製品があったら教えて下さい」と質問している人がいたが、その答えは「SUPRA USB2.0ケーブル」だった。本当にサービス精神旺盛な方だ。(笑)
GX250MGになって私が気に入ったのはユニットフレームの色がやっと統一されたことだ。しかも純マグネシウム振動板と同じカラーなのでスピーカーユニットが映える。これで唯一の弱点が無くなった。(笑)
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