地下鉄を乗り継いで40分後に恵比寿に着き空腹だったので14:50に駅前のケンタに入りランチセットの昼食を取った。完全にセルフオーダーになっているとはマクドやバーガーキングより進んでいる。しかもウーバーイーツ用テイクアウトロッカーまで設置しているとは恵比寿と言う土地柄が垣間見られる。
恵比寿駅周辺は2016年JR恵比寿駅西口地区に「恵比寿ガーデンプレイス」が開業し、そこに東京都写真美術館があるというのは行ってから気づいた。
写真美術館は余り人気無いだろうと想像していたがガーデンプレイス内ということで混雑しており「都民の日 入場整理券」が渡され階段に出来た待機列で待つことになった。こちらも入場口でリュックは前で抱える様お願いがあった。トーハクや科博で言われたことなかったが東京都施設では統一指導案件らしい。
参考:3F 展示室 TOPコレクション 何が見える?「覗き見る」まなざしの系譜
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4536.html
10分強待ってまず3Fの「TOPコレクション 何が見える?「覗(のぞ)き見る」まなざしの系譜」を鑑賞した。どんな内容かと思ったら写真機の原型となるピンホールカメラからステレオスコープ、パラパラ漫画的な映画の原型から映写機までの発明品の数々を見ることが出来た。
科博でカメラやムービーの発明の歴史を見ている様な大変興味深い展示内容で大いに楽しめた。現代人は当たり前にカメラとムービーを使っているが、こうなるまで多くの発明家が試行錯誤の上に色々な発明品を作って来たからと分かり感謝するしかない。
1838年に発表されたステレオスコープは大ブームになったらしい。歴史は繰り返す点からも3D映画が作られるのは納得だがイマイチブームにならなかったのは現代人が映像に慣れ過ぎているのも一因なのだろう。
伊藤隆介《オデッサの階段》という『戦艦ポチョムキン(1925)』のモンタージュ理論で有名な階段シーンをミニチュアで再現したリアルタイム映像化作品があった。乳母車が階段を転がり落ちていくシーンが永遠に続くのだが、円形のメリーゴーランド階段なのに何故永遠に落ちて行く様に見えるのか現地で動いている装置を見ていても良く分からなかった。
撮った写真を見ると乳母車は紐で引っ張られている。階段は下りに見えるように階板が重ねられているが半分は登りになっており階段横の壁は登り階段を進むと高くなるように作られている。この錯覚を利用しているからカメラで映された映像を見ていると永遠に落ちて行く様に見える訳だ。このカラクリを知ってからもう一度見たくなる。
参考:B1F 展示室 風景論以後
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4538.html
16:25にB1F 展示室「風景論以後」へ行く。この時間になるともう入場規制の待機列は無くなっていた。風景を文字通りの風景だけではなく文化、社会、政治と関連付けた写真映像作品が展示上映されていた。
大島渚監督の1970年代作品の予告編はテーマから熱意を感じられるし、暴力的な描写から若さが溢れている。昭和の高度成長期の熱さは令和では感じられないものだ。
《略称・連続射殺魔》中平卓馬制作のドキュメンタリーが上映されていた。1972年から1973年にかけて、東京都内にて拳銃で計10人を殺害し1人に重傷を負わせた連続射殺事件があったとは知らなかった。86分の作品だったので5分程見て別の部屋に移動した。
一通り見終わったので17時に帰宅したが閉館時間が18時だと知っていたらもっとしっかりビデオ作品も見ておくべきだったとちょっと後悔した。埼玉県民だが「都民の日」を満喫した1日だった。
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