東京国立近代美術館1F企画展ギャラリーには12:40に着いたが意外と混んでいて混雑に応じて展示品の見学順番を前後させる必要があった。
写真撮影は「第3章 サグラダ・ファミリアの軌跡」のみ可能だが一部展示品には撮影不可のマークが付いている。
この展示会へ行って自分の不勉強さを実感したのは以下の点だ。
・サクラダではなくサグラダだった。
・スペイン国家事業ではなくボランティアから始まった宗教財団の建設事業だった。
・1世紀を経ても完成していないのは建築技術の問題ではなく工事費とスペイン内戦が主な原因だった。
・ガウディは不幸な事故で最期を迎えた。
「第2章 ガウディの創造の源泉」ではガウディのデザインが「ゴシック建築とイスラム建築」「自然が作る形状」「幾何学」から創造されたことを教えてくれる。
これらのことを知ってからサグラダ・ファミリアを見るとガウディの集大成としてデザインのノウハウが全てつぎ込まれており情報量が多いことに驚かされる。多過ぎて見ていると疲れてしまう程だ。
写真では主題が分かるよう被写体の取捨選択が大切と言われる。サグラダ・ファミリアは建物のデザインに彫像と見どころが多過ぎてお互いのデザインの良さが埋もれてしまい勿体ない。
塔建て過ぎ、鐘塔頂華に装飾飾り過ぎの本当に天才建築家のやりたい放題では建築予算はいくらあっても足りなくなるだろうし、建設の難易度は高くなり工期は延びる一方だ。
例えれば欧州の宗教絵画と中国の水墨画程の違いがある。私も年を重ねるとシンプルで洗練されたデザインが好みとなってきたのでサグラダ・ファミリアは詰め込みやり過ぎと感じる。
ガウディがねじれ柱に収着していたとの説明があったが、このデザインを実現するため柱を接いでいるのを見るとスペインに地震はないのか心配になった。
展示は映像も多く1分程の解説を見ることが何回もあったのは建設中であり映像の世紀の作品ならではだ。200インチはありそうなスクリーンでNHKが4Kで作成したサグラダ・ファミリアの紹介ビデオ上映コーナーがあり最前席で観ると没入感が味わえる。このサイズだと8K収録の解像感で観てみたい。
「第4章 ガウディの遺伝子」ではガウディ建築デザインの影響を受けたと考えられる建築物の写真が展示されている。新宿副都心でひときわ目立つ「モード学園コクーンタワー」があるのは納得だ。
ショップには多くのグッズが販売されていたが「サグラダ・ファミリア×シナモンロール」と「サグラダ・ファミリア×センチメンタルサーカス」のイラストが印象的だったのでA4クリアファイルを買ってしまった。
この後NHK放送博物館で開催中の「VRでよみがえるガウディ サクラダファミリアの秘密」に参加したかったが、現地まで30分掛かるのに15時を過ぎている。最終回は16時なので多くても2回しかチャンスしかない。行っても整理券がもらえず参加出来ない可能性が高いと判断し今日は諦めることにした。
日差しは強く暑いのでこのまま直帰した。
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