【5116:レスターコミュニケーションズ/タックシステム】
16:00〜17:00「Dolby Atmosミュージック制作事例 ユーミン万歳!〜松任谷由実50周年記念ベストアルバム〜」講師:プロデューサー/ミックスエンジニアのGoh Hotoda氏からDolby Atmosミュージック制作裏話を聞くことが出来た。
自宅にスタジオを作る際にモニタースピーカーとしてGENELEC SAMコンパクト・スタジオ・モニターシリーズを導入した。決め手はGenelec Loudspeaker Managerソフトウェアにより自動キャリブレーションを実行出来るからだ。
当初初は7.1.4chで構成したがフロントワイドスピーカーがあると作業が捗ると気づき9.1.4chに変更した。フロントワイドスピーカーを吊り下げる金具は知人に制作してもらい、スピーカーケーブルはパイプの中を通しスタジオ内がスッキリ見える様に工夫している。
「空間オーディオ」には当初から興味を持っていて関係者への啓蒙活動を続けていたらApple Musicでユーミンの楽曲を「空間オーディオ」配信することになった。
「50周年記念ベストアルバム」は今年6月末まで収録50曲が確定せず7月から9月の3カ月でDolby Atmosミュージック化して22/10/04(火)の配信に間に合わせた。
2ch再生だと演奏にマスキングされて気づかなかったが、アトモスだとセンター・スピーカーからボーカルが単独で聴こえるのでリップノイズが気になりひとつずつPro Toolsで消していった。
「春よ、来い」ではトレモロ奏法のメロディはサイドから流さないように配置した。「リフレインが叫んでいる」冒頭の効果音は空間オーディオのためにある様な音なので楽しく作業した。
現在は矢沢永吉130曲の空間オーディオリマスタリングを行っているところだ。
参考:最新のサウンドに懐かしさがにじむ松任谷由実のベストアルバム『ユーミン万歳!』
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e67a0d90d908c50fef7f86ff772682f62fd741c
Dolby Atmosブースでは「真夏の夜の夢」「春よ、来い」「リフレインが叫んでいる」「中央フリーウェイ」「Call me back」の5曲を試聴することが出来た。
22/10/29(土)「2022東京インターナショナルオーディオショウ」DENONブースAVR AVC-A1Hの9.4.6chサウンドデモには「陰りゆく部屋」が使われた。この時購入しようと調べたら空間オーディオ楽曲は配信のみと分かりガッカリした。この51曲を是非Blu-ray Disc Music 盤として発売して欲しいと思う。
しかしBDMフォーマットもDVD-AやSACD Multi-chみたいにイマイチ盛り上がらないのが残念だ。どれだけ日本のオーディオ業界は1970年代の4chステレオ戦争の傷跡を引きずっているのやら…。(^_^;;
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