放送機器とは縁の無い仕事だったが一般視聴者として参加してみた。11/17(木)11時半過ぎに会場に着いたらビジネスマン/ウーマンばかりだけではなく、私服の「一般User」ピンクのパスケースを首から下げている人も多少いるのはCEATEC 2022展示会に似ている。
まずざっと会場を一周してみようと入場したホール6から5を歩き回った。富士フィルム、パナソニックコネクト、アマゾン、東芝グループ、キヤノンと見て行ったら隣のブースから『銀河鉄道999』の音声が聞こえてきた。
【5116:レスターコミュニケーションズ/タックシステム】
12:00〜12:55「過去から現代に輝きを呼び覚ます Dolby Atmos コンテンツワークフロー」講師:東映(株)畑山宗之氏、サウンド・デザイナー鷲尾健太郎氏。
1979年公開『劇場版 銀河鉄道999』と1981年公開『さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅』を4KリマスターDolby Vision版として2022年1月に限定上映した。その際にDolby Atmos音声にリマスターした2人の制作話を聞くことが出来た。
公開時のオリジナル音源はモノラルだったが2009年9月9日発売のBD版のため5.1ch化した。今回その音源に効果音を追加したりCD OSTステレオ音源を使用したりしてアトモス化した。
その効果を『銀河鉄道999』のアルカディア号発進と999の駅到着シーンでどうオブジェクトがパンニングしているのか、『さよなら銀河鉄道999』オープニングの戦闘シーンの光線の軌道や雨の降る音で確認しながら話を聞いた。
当時の音響関係者がオリジナル音源を保管していたのでその素材をPro Toolsに取り込んで999の走行音に厚みを加えたこと、現在の雨音音源では音がクリア過ぎて浮いてしまうので一度アナログ磁気テープに録音して何度もダビングして音を劣化させてPro Toolsに取り込んだので手間が掛かったと語っていた。
惑星メーテルに到着した直後無音のシーンが数秒続くので雑踏効果音を入れたくなったが、これも当時の制作者の意図としてそのまま残している。当時の音とタイミングをそのまま活かすよう細心の注意を払って作成したとのことだ。
一方で関係者が「40年前は技術的な制限で出来なかった」と語っていた低音の強化や音の移動感をアトモス化で叶えているそうだ。
「ステージセミナースペース」の裏にある「Dolby Atmosブース」では7.1.4chで『999』を楽しめた上にオブジェクトモニターでどう音声がパンニングしているか見られるのが実に面白かった。
このセミナー後も「Dolby Atmos」関連セミナーが続き合計3時間も居座ってしまい他のブースを見て回る時間が足りなくなってしまった。(>_<)
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