残念ながらほぼ1日雨が降っており閉会の16時に一時的に止んでくれた位とこの7年間本当に天候に恵まれないイベントとなっている。それでもPRステージに出演するアイドルが揃っているからか多くの来場者で賑わっていた。10時半から16時まで色々と見て来たのでそのレポートを【速報版】としてまとめておこう。
参考:『アニ玉祭 イベント 国際会議室(無料)』
https://anitamasai.jp/%e5%9b%bd%e9%9a%9b%e4%bc%9a%e8%ad%b0%e5%ae%a4/
11:30〜12:15 【基調講演「出版からアニメ、ツーリズムそしてところざわサクラタウンへ」】
出演は株式会社KADOKAWA取締役会長 角川 歴彦氏。所沢市の公募を知ったのが遅く最後に応募したこと。保守革新両議員からの賛同を得て採用されたこと。地域との協調と発展をテーマに施設の3割が文化施設なこと等真面目な話が続いた。
会長自らプレゼンするということで会社関係の参加者が多そうな観客席だった。ウェブによるアンケートに答えると赤または紺色の手帳型ノートを貰えた。東所沢駅まで1時間強で行けるので1日楽しめる様な面白いイベントが開催されれば行く機会はありそうだ。
14:00〜14:35 第7回アニメ・マンガの聖地サミットin埼玉 −第1部− 埼玉県産コンテンツのそれはそれは深〜い愉しみ♪
出演は司会:柿崎俊道、北海道大学教授:山村高淑、漫画家:渡邊ポポ、新潮社編集者:佐藤優作の4名。
ポポ先生が自分は子供の頃、藤子不二雄作品ばかり読んでいてテレビアニメの「ドラえもん」をVHSでループ再生していた。中学生の時お遊びで漫画を描いたがすぐに止めてしまい大学卒業時に漫画家目指した。
出版社に何回も原稿を持ち込んだが、アドバイスは厳しく、スクリーントーンを貼り過ぎて「サルに初めてスクリーントーンを渡したら喜んで貼ったみたいだ」と言われたこともある。他の出版社でも「マンガの基準は少年ジャンプだから読みなさい」と言われ初めて読んだとデビュー前の苦労を語った。
デビュー後の作品を読んだ数名の編集者から声掛けられたが、新潮社を選んだのはブランドイメージが良かったからだ。上尾に住んでいるのに『埼玉の女子高生ってどう思いますか?』の舞台が行田なのは、小学生の時さきたま古墳の見学へ行った印象が強かったからで、大宮や浦和にしなかったのは施設が揃い過ぎていて面白くないからだ、と語った。
編集者は東京出身なのでローカル過ぎるネタを注意してもらえるのが助かる。作品を描く前に必ず取材しており、ロケハンすると予想とは違う結果になることもあり台詞を変えたこともある。行田のゼリーフライ取り上げていないのは取材不足だからで、お薦めの店等の情報があったら教えて欲しいと語っていた。
14:40〜15:45 第7回アニメ・マンガの聖地サミットin埼玉 −第2部− トクサツGO! GO! GO! in アニ玉祭
出演は司会:柿崎俊道、北海道大学教授:山村高淑、東映プロデューサー白倉伸一郎、寄居フィルムコミッション代表:大橋正宏の4名。
山村氏はこの国際会議室はクウガと555で捜査本部としてロケに使われた聖地だとビデオ映像を映しながら説明した。他に555の最終回決戦の地は春日部市の首都圏外郭放水路だったこと、劇場版555はさいたまスーパーアリーナで撮影されたことを披露した。
白倉氏からは555放送時に「9時間耐久劇場版エキストラ1万人募集」というテロップを流した。応募用サーバーは20万同時アクセスに耐えられるよう準備したが、放送終了後はその予想を上回った。最終的に9万人の応募があり1.1万人が参加しギネスにも載ったと語った。
他に爆破シーンでお馴染みの採石場は寄居にあるし、秩父鉄道操車場は人気のロケ地であること、入間川の高架橋の下も使われたことがあると話が盛り上がった。
白倉氏からは人払いの手間が掛からない「人の少ない」「爆破可能な場所」のロケ地を求めているとの話があった。爆破火薬は色が残るタイプが思い出になるのでお薦めと言って観客を笑わせていた。
グランドジオウのコスチュームは動き辛そうとの質問に、白倉氏はアクターが初めてこれを見た時は無言になり、実際着ると「重い」「動くと疲れる」との感想が出た。制作陣は仏像フォームと呼んでいて、これが平成ライダーの歴史の重みだと言っていたそうだ。
世界はアメコミ系のヒーロー作品が人気で日本の変身ヒーローは魔法だと馬鹿にされるが絶対勝つつもりで作品を作っていると白倉氏は抱負を語った。
2017年は3時間弱、2018年は2時間強、今年は1時間半と年々講演会が短くなっていくのが残念だが埼玉に関する作品の濃い裏話が聞けて面白かった。16時終了だったのであっという間にお祭りは終了してしまった。
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