奄美大島は過去に大陸と陸続きになったことがなく、亜熱帯の森にはこの島固有種の動植物が生きている。夜はアマミノクロウサギの活動時間で何度か出会うことが出来た。3月春の動物たちの子育てから実りの秋、活動的な冬を越えて再び春が訪れるまでの1年間を4K収録した番組だ。
参考:命の輝き「奄美大島 原始のウサギが潜む亜熱帯の森」
http://www4.nhk.or.jp/P5163/3/
BT.2020の広色域でアマミエビネの淡い紫色の花や色鮮やかなルリカケスの姿がよりリアルに見ることが出来る。秋のハゼノキの紅葉やアマミイシカワガエルの鮮やかな緑色の体に金色の斑点も美しい。
4Kの解像度でうっそうとした森でも木々の違いを判別し、花々の花弁やおしべの細かな作りも見ることが出来る。HDRらしいコントラストが目立つシーンは無かったが、森の薄暗さが自然に表現されているのが印象に残った。
2chステレオ音声なのでアマミイシカワガエルの鳴き声を森の中で聴く様な臨場感が得られなかったのは残念だ。
4K HDRのメリットを十分享受出来る自然ドキュメンタリーは、100インチスクリーンがまるで窓になり、外に広がる光景を眺めている様な感覚が味わえて楽しい。奄美大島は東京23区より広いが険しい山と谷ばかりで平地が殆ど無いから自然が手つかずに残ったのだろう、と思いながら鑑賞していた。これも見逃したらもったいない番組だ。(^_^)
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