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2012年01月02日

巷で噂のLXA-OT1はスピーカーを鳴らし分ける優秀なデジタルアンプだ!

ステレオ1月号[12/19(月)発売、定価2,800円]特別付録「ラックスマン&Stereo共同企画 オリジナル・デジタルアンプLXA-OT1」をやっと試聴した。

残念ながら私にはカスタマイズ出来るほどの電気の知識と工作テクニックが無くどの様な切り口で記事を書こうかと検討した結果、家の中にある使っていないスピーカーを3本集めてスピーカーの鳴らし比べをすることにした。果たしてLXA-OT1は各スピーカーの音の違いを鳴らし分けることが出来るのか!?

次の4枚のCDを試聴に使用した。
 1)ジェニファーウォーンズ:ハンターよりSomewhere, Somebody
 2)イーグルス:Hell Freezes OverよりHotel California
 3)角田健一ビッグバンド:Big Band Stageより茶色の小瓶
 4)カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団:交響詩フィンランディア

CDプレーヤーはソニーディスクマンD111を使用してボリュームは目盛6固定で再生した。スピーカーは全てソニーSS-P77AV用オプションのスピーカースタンドに設置した。

1.ソニーSS-X2A
 プロフィール用オプションで昔TVの音声再生用に使っていた密閉式2ウェイスピーカーだ。音は団子状態で解像度は無いが音が前に出てくるタイプだ。オーディオチェックCDで周波数特性を確認すると低音は80Hzから、高音は15kHzから厳しくなる性能だ。


ジェニファーやイーグルスはそこそこ聴ける音質だがビッグバンドはスイング感が無く楽しく聴けない。管弦楽団はスピーカーボックスを設けた高音質大型ブラウン管テレビで音量を上げて聴くとこんな感じになるという典型的な音で笑ってしまった。

2.JBL Control Micro
 VSA-AX10のサラウンド用に使用していた密閉式10cmコーン型フルレンジユニットスピーカーだ。音はほぐれず解像度は無いが音像は丁度2本のスピーカーの間に作られるタイプだ。オーディオチェックCDで周波数特性を確認すると低音は80Hzから、高音は12kHzから厳しくなる性能だ。


さすがにオーディオ用のスピーカーだと感心する音質だ。ジェニファーやイーグルスは勿論のことビッグバンドもスイング感があり楽しく聴ける。管弦楽団では周波数的に不満はあるもののオーケストラのスケール感があり驚ろかされた。

3.ソニーSS-P77AV
 ミニコンポPixy MHC-P77に付属していたバスレフ式2ウェイスピーカーだ。音は解像度を感じられるが音像は引っ込むタイプだ。オーディオチェックCDで周波数特性を確認すると低音は50Hzから、高音は15kHzから厳しくなる性能だ。


ミニコンポ用のスピーカーとバカにしてはいけない音質だ。ジェニファーやイーグルスを聴いた時にはこれが付録のパワーアンプの音なのか!?と困惑してしまうほど良い音で鳴ってくれる。ところがビッグバンドはつまらない演奏になるし、管弦楽団では音像が小ぢんまりとしていまいミニチュアオーケストラが演奏している様な感じで鳴る。ジャズとクラシックにはまったく向かないスピーカーだと分かった。

巷の評価通りLXA-OT1は各スピーカーの音の違いを明確に鳴らし分ける性能を持ったパワーアンプと分かった。クリアでスピード感がありフラットな音は私好みだ。

今回何かトラブルがあってCSTドライバーを壊したら修理代は10万円では済まない筈なのでS-1EXに繋げる勇気は無かったし、S-HE100は動かすのが大変なので出番なしだった。だがこの音を聴いては大型フロアスピーカーをどう鳴らすのか興味が湧いてしまう。
posted by バンブーヤン at 23:57| 所有ハード
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