私はずーっと1982年12月下旬と思い込んでいた。この記事を書く為ネットで確認したところそれが勘違いと分かり目を疑ってしまった。どうしてこんな思い込みをしていたのかと言うと私が初めてCDを購入した日が1982年12月21日だったからだ。今日はCDにまつわる思い出話をしたいと思う。
この日買ったCDのタイトルは『Annie Original Motion Picture Soundtrack』だ。品番が35DP37だからCBS/SONYの洋楽CDタイトルとしては37枚目だ。これも発売日に石丸電気3号店の1階で購入した。レジの横のCDケースに40枚ほど展示されていた記憶がある。もっとも日本初のCDプレーヤーソニーCDP-101は16.8万もしたのでこのディスクを自宅のオーディオシステムで聴けたのはこの2年後のことだ。(笑)
銀座ソニービルで初めてCDプレーヤーのデモを聴いた時のことは今も良く憶えている。説明員の女性が「コンパクトディスクにはLPレコードの様なスクラッチノイズがありませんので無音のところはまったく音が聞こえません。それを山口百恵 プレイバックpart2で確認してみましょう」と言って再生したのだ。印象的な一瞬演奏が止まるフレーズが本当に無音で感動したものだ。
1983年3月頃だったと思うが、CBS/SONYのCDソフトのタイトルは100を超えそれを記念してソフトプレゼントのオープン懸賞が実施された。希望のタイトルを書いて応募するのだがうっかり応募するのを忘れていて締切日当日の寒い夜に慌ててポストに葉書を投函したのを良く憶えている。数ヵ月後『33 Singles Momoe 山口百恵』60DH51〜2が送られてきたのには驚いたものだ。これを選んだのは勿論デモの影響だ。(笑)
各社から第一号のCDプレーヤーが出揃った頃に音元出版主催のCDプレーヤー比較視聴のイベントがあり参加した。オーディオ評論家の先生は「デジタルになってどのプレーヤーも同じ音だと言われていますがそんなことはありません」と言い次々再生していった。縦型ローディングの”ゴロンタ”型が主流で 1)SONY CDP-101 2) Technics SL-P10(パナソニック) 3) Lo-D DAD-1000(日立) 4) Aurex XR-Z90(東芝) 5) Pioneer P-D1 6) DIATONE DP-101(三菱) 7)NEC CD-803 が集められていたと思う。
私は当然CD開発元のソニーが一番音は良いだろうと予想していたが意外なことにNECが断トツに音が良かった。評論家はその理由を「CDのデジタル臭さはDA変換で発生するノイズが原因で、NECはオリジナルのデジタルフィルターを搭載しています。」説明してくれてオーディオメーカーとしてのNECに注目するきっかけになった。この後NECはプリメインアンプA-10シリーズが大ヒットするのだからその種はこの頃から蒔かれていたのだろう。
私が初めてCDプレーヤーを手に入れたのは1984年秋のことだった。YAMAHA CD-2(13.8万)だ。”買った”と書かないのには理由がある。懸賞で当てたからだ。どうしてもCDプレーヤーが欲しかった私はパソコンのワープロソフトで応募葉書を100枚印刷して締切日まで毎日数枚ずつ投函すると言う工夫をしてこの幸運を引き寄せたのだ。まさか本当に当たるとは思っていなかっただけに狂喜乱舞したものだ。(爆)
さて冒頭の答えだが日本で初めてCDプレーヤーとソフトが発売されたのは1982年10月1日ということだ。
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/SonyHistory/2-09.html
またこの記事を書くにあたって『オーディオの足跡』ホームページで型番を確認させて頂いた。
「本当に助かります」
http://audio-heritage.jp/
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