7回予定の「ホームシアター大商談会 2016 Winter 」詳細レポートの第7回目は16/11/20(日) 15:50〜16:50 YAMAHA「RX-A3060」シネマDSP&オブジェクトサウンドの実力検証!だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
使用機材はBDプレーヤー:パイオニアBDP-XL88、BDレコーダー:パナソニックDMR-UBZ1、AVプリアンプ:YAMAHA RX-A3060、プリメインアンプ:YAMAHA A-S2100、スピーカー:B&W CM9 S2×4本、B&W CM5 S2×2本、センタースピーカー:CM Centre 2 S2×1本、サブウーファー:ヤマハNS-SW1000×2本、トップスピーカー:ユニソニックAHT-40R×4本、プロジェクターSONY VPL-VW535、スクリーン:マリブ140インチの7.2.4ch構成だ。
RX-A3060は9chパワーアンプ内蔵なので外部2chパワーアンプとしてA-S2100を使用していた。担当者から「以前プリメインアンプをメイン2chに使ったら他社から注意されたので今日はちゃんとサラウンドバックに使用しています」と説明があった。確かにメイン2chにプリメインアンプを使うのは音質的に有利だけど、それをAVアンプの視聴会でやるのは禁じ手でしょう。(^_^;;
視聴ソフトは以下の通り。
1)BD「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」
2)「アトモスデモディスク2016」から「AMAZE(アメイズ)」
3)「アトモスデモディスク2016」から「Leaf(リーフ)」
4)BD「エベレスト」(16/04/22発売)
5)BD「ザ・ウォーク」
6)BD「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」
7)BD「ピーター・ガブリエル ライヴ」
8)BD「中島みゆきConcert「一会」(いちえ)2015〜2016」から「17. 麦の唄 (第2部 〜Bitter〜)」
9)UHD BD「スター・トレック イントゥ・ダークネス」
シネマDSP第1号機は1986年に発売された。最初は”お風呂場エコー”と揶揄されたこともあったが、この30年間常にシネマDSP音場プログラムのアルゴリズムやパラメーターを見直してきた。
RX-A3060に新規追加されたシネマDSP「エンハンスド」は「ゼロ・グラビティ」の様なサラウンドスピーカーからもダイアログが発せられるソフトで意図しないスピーカーから台詞が出る問題点を解消する為に新規作成されたモードと説明があった。ミュージカルにも向くが追従型サラウンドなので、弱点としてフロント側の音場の広がりが薄くなることもあると言う話だった。
AVアンプのプリ部はデジタル技術の進歩が音質向上に繋がるとの説明で、64bit演算により各処理が高精度化されたA3060の効果を視聴した。「エベレスト」(16/04/22発売)は音の情報量が多くRX-A3050とCX-A5100ではDSPの性能差が音場に出てしまったが、A3060はDSP3基搭載でCX-A5100に迫る音になったと説明があった。
なおCX-A5100ユーザーには近く嬉しい発表があるかもしれない、と予告があった。16/11/28(月)のニュースリリースで発表された通り、その内容は2017年1月中旬予定のファームウェアアップデートでCX-A5100に「Enhanced」(エンハンスド)と「radiko.jpプレミアム」等の3機能が追加されることだ。
RX-A3060のプリ部にCX-A5100の64bit演算処理が搭載されたのは順当な進化だが、この冬は3ブランドから11chパワーアンプ内蔵モデルが発売されるのでインパクトが弱い。こうなると後継機RX-A3070は11chパワーアンプ内蔵になると確実視されるだけにA3060は立場が微妙な新製品となってしまった。視聴環境最適化システムYPAOの精度の高さやシネマDSPは魅力的で、音質も良いだけに惜しいモデルだ。
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