5回予定の「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」AHTE詳細レポートの第5回目は「15:05〜15:45 価格帯別コンポの魅力を探る 麻倉怜士先生」だ。このセミナーは14:10から始まっているのだが「富士通テン」と被ってしまったので仕方なくラスト40分だけでも参加することにした。コンポ聴き比べの感心は高く参加者が出入り口から溢れるほどの人気だったが何とか室内に入りドア付近で聴くことが出来た。
既に演奏していたのはスピーカーTD712zMK2BK(34.7万)×2本+プリメインアンプ マランツPM-11S2(39.9万)+SACDプレーヤー ヤマハCD-S2000(17.6万)の予算130万のコンポだ。麻倉先生はTD712zMK2BKを「音場型スピーカーです。」と紹介していたが遠くでは音場を感じられる筈も無くフルレンジの周波数限界ばかりが目立つとても130万円とは思えない残念な音だった。課題曲2曲は全コンポでかけているので音の違いが分かる寸法になっていた。
ラストの機器構成はスピーカー クリプトンKX-1000P(ペア99.8万)+プリメインアンプ アキュフェーズE-560(63万)+SACDプレーヤー ラクスマンD-05(31.5万)の予算200万のコンポだ。高音の伸びとが低音の沈み込みが魅力的で遠く離れたドア付近でもこのコンポの音が楽しめた。
試聴曲は次の9曲。
1)SHM-SACD田部京子, カルミナ四重奏団:シューベルト:ピアノ五重奏曲《ます》
2)日本の歌 ヴァイオリンとハープで奏でる日本の原風景より荒城の月
3)課題曲?:バラ色の人生
4)課題曲ヴィヴァルディ:四季より春
5)リンダ・ロンシュタット:What's Newよりホワッツ・ニュー[CDとSACD聴き比べ]
6)マルタ・アルゲリッチのシューマンとショパンのピアノ協奏曲[CDとガラスCD聴き比べ]
7)SACDベートーベン:バイオリンソナタ(曲名聞き取れず)
8)KEF非売品SACDガエターノ・ドニゼッティ:ソナタ(曲名聞き取れず)
9)SACD角田健一ビッグバンド:BIG BAND STAGE ~甦るビッグバンドサウンド(青盤)より茶色の小瓶
5,6曲目に比較試聴を織り込んでくれて一層楽しめた。ガラスCDの音のクリアさは分かり易い。このイベントのまとめとして麻倉先生は「コンポの音はスピーカーで決まります。とにかく自分の耳で色々なスピーカーを聴いてお気に入りの音を見つけましょう。もし予算をオーバーしたらローンがあります」と言って参加者を笑わせていた。
「予算の配分はスピーカー65、アンプは25いや30、そしてプレーヤーは15です。」と言った時、私はメモを入力しながら聞いていたので文字にした途端”110ポイント制”になっていることに気づいたが会場の参加者を見回しても疑問に思っている人は殆どいないようだった。(笑)
TIASでも麻倉怜士氏は同じ”ばら色の人生”をかけたのだが未だに歌手名を聞き漏らしてが分からないのが残念だ。
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