5回予定の「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」詳細レポートの第3回目は「14:00〜15:00 富士通テン TD712zMK2BK 潮晴男先生」だ。「3年目でやっと整理券ゲットだぜ!」
機器構成はスピーカーTD712zMK2BK(34.7万)×5本+サブウーファーTD725sw(44.1万)の5.1ch仕様。これらをJVCプロジェクターDLA-X9(105万) +アキュフェーズAVプリアンプVX-700(98万)+アキュフェーズ6chパワーアンプPX-650(66万)+ケンブリッジオーディオ ユニバーサルプレーヤーAzur751BDで鳴らす。プレーヤーの音声はアナログ接続だ。アキュフェーズのAV機器を聴くのは初めてなのでこちらも楽しみだ。
視聴ブルーレイは以下の通り。3D作品上映前にメガネが渡された。
1) 第一回ジョージ・ガーシュイン賞受賞記念コンサート 2007(Paul Simon & Friends: Library of Congress):The Boxer - Alison Krauss, Shawn Colvin and Jerry Douglas
2) RED/レッド:空港での戦闘シーン
3)ランゴ(輸入版BD):砂漠で猛禽類に襲われるシーン
4) グリーン・ホーネット IN 3D:カーチェイス・シーン
5) トロン:レガシー 3D:ライトサイクル戦のシーン
6) デイヴィッド・フォスター&フレンズ ライヴ2:トゥ・ラヴ・ユー・モア/シャリース
潮先生は「富士通テンはタイムドメインという新しい価値観を提唱してスピーカーを開発して今年で10周年を迎えた。」と解説してくれた。音の時間軸に注目して音の波形を忠実に再現すると言う。ここ数年の間に発売されたAVアンプであればパイオニアのフルバンド・フェイズコントロールやソニーのオートマチック・フェーズ・マッチング等のデジタル信号処理でスピーカーの位相特性を自動的に揃えることは可能だが、それをアナログ物理的にスピーカーで行っている訳だ。
確かに音の繋がりは自然でサラウンド音場は正確だ。台詞も明瞭に聴かせてくれる。6枚のBDは楽しく観られた。だがやはり12cmフルレンジの限界を感じてしまう。もっと高音域が伸びていれば魅力が増すのにと残念に思った。ボクサーの音数が少なく寂しい演奏に聴こえたが、これはコンサート自体がそうだったのか先の2回のイベントで耳が肥えてしまったのが原因なのか気になる所だ。
一方サブウーファーTD725SWは良い仕事するなあと感心。静かに必要な所でしっかりとした低音を出す。あることを忘れるくらいTD712zMK2との音の繋がりも良い。潮先生も「TDシリーズは使っていなくてもこのサブウーファーを使っている人はかなりいます」と言っていた。ニッパーの置物が上にあるのは不要な振動は出さないという証明の為に置いたとのことだ。
映画では映像にのめり込むと段々気にならなくなるが音楽ソフトになると周波数特性的に物足りなくなる。潮先生お気に入りのペコちゃんことシャリース嬢の声の伸びが不足気味。このエンクロージャーにパイオニアのCSTドライバーを搭載したら凄いスピーカーになるのではないか?そんな夢を見たくなるスピーカーだった。
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