5回予定の「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」詳細レポートの第2回目は「12:30〜13:30 パイオニア試聴室 TAD TAD-E1山之内先生」だ。期待のTAD-E1を視聴した。
機器構成はTAD-E1(ペア210万)+TAD D600(250万)+TAD C2000(190万)+TAD M2500(160万)のフルTADだ。ハイレゾ音源用に山之内先生ご持参のMac Airも置かれている。再生ソフトはAudioGate、外部記憶装置はSSD、常駐ソフトは最小限、クリプトンUSBケーブルUC-HRシリーズによる接続と高音質用に最適化していると言っていた。
試聴曲は次の通り。
1)CD:ムジカなんとか (曲名聞き取れず)
2)CD:ショスタコーヴィチの曲 (曲名聞き取れず)
3)CD:バイオリンの曲 第4楽章 (曲名聞き取れず)
4)CD:ハイドン ピアノ協奏曲
5)HR:ハイドン ピアノ協奏曲 96kHz/24bitハイレゾ
6)HR:キャロル・キッドの歌 192kHz/24bitハイレゾ (曲名聞き取れず)
7)HR:レスピーギ バレエ「シバの女王ベルキス」組曲 第2楽章”War Dance”176.4kHz/24bitハイレゾ
8)藤井カルテットの曲 (曲名聞き取れず)
前半はTAD D600によるCD、後半はMacによるハイレゾ音源再生という構成だった。私の知らない曲が多くタイトル不明で申し訳ない。4曲目と5曲目で同じ演奏をCDとHRで比較試聴している。
TAD C2000はアシンクロナス トランスファー(非同期転送)モード対応のUSB入力端子を搭載している。山之内先生は「高価なCDプレーヤーの10分の1以下の価格のPCでハイレゾ音源を再生すれば高音質で楽しめます」と口を滑らせていた。確かに私の耳にはHRの方が音が細やかに優しくなったように聴こえて好ましかった。
肝心のTAD-E1の音は分解能と定位の良さ、スピード感のある低音に高音域から中音域の繋がりの良さはS-1EXの美点そのまま。さすがにTAD-R1の物量から来る凄みのある音は出ないが優秀なハイエンドスピーカーであることに間違いは無い。S-1EXの大きさと重さで導入を躊躇った人でもこのサイズなら設置可能だ。10mm厚のアルミベースにネットワークフィルターを宙吊りにして取り付けてベース部に格納している点、スピーカー端子がキャビネットに無いことによる強度アップ等6年間の技術の進歩が聴き取れれば84万の価格差も納得出来るだろう。
山之内先生の「CSTドライバーは1基で8.5オクターブを再生できます。18cmウーファー2基は25 cmウーファーに相当します」といった説明は6年前のS-1EX発表時の解説と同じで思わず苦笑してしまった。そのS-1EXが反対側にはあるのだから、出来ればこの構成でスピーカーをS-1EXに交換して聴き比べしたかった。(笑)
音展閉幕の2日後、10/25(火)TAD(テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ)はReferenceシリーズのプリアンプTAD-C600を発表した。12月下旬発売で価格は315万円だ。これでReferenceシリーズはフルラインナップが揃った。残るはEvolutionシリーズのプレーヤーのみだ。どんなモデルが登場するのか楽しみだ。
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