さあ今日から5回予定で詳細レポートをまとめていく。1回目は「11:00〜12:00 パイオニア試聴室 AVアンプSC-LX85 大橋先生」だ。パワーアンプの素子が変わりSC-LX85の音はどう変化したのか?絶対聴き逃せないイベントだ。
富士ソフトアキハバラプラザ会場F6-1へ向かうとちょうど整理券を配っておりすぐにSC-LX85(33万)が視聴出来た。2009年から毎年同じブースで行ってくれるので探す必要も無く助かる。今年から整理券を配るようになり、しかも座席位置を希望出来るようになっているのは嬉しい心配りだ。
構成はSC-LX85+BDP-LX91+S-1EX+S-7EX+S-2EX+S-W1EX+KURO50インチの5.1chバイアンプ接続となる。反対側にTADシステムが設置されているため9.1chシステムに出来なかったと説明があった。BDP-LX91を使っていると言うことはアナログ音声接続の可能性がありそうだ。
視聴BDは次の通り。
1)ジュラシックパーク(1作目):T-REX登場
2)スターウォーズEP1:ポッドレース
3)ブラックスワン:クライマックスの踊りのシーン
4)ゲンスブールと女たち:「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」の売り込みシーン
5)英国王のスピーチ:全英ラジオ放送による会戦演説のシーン
大橋先生は冒頭に6作品を観てもらう予定と言っていたが5本で時間切れとなってしまった。「以前大阪P社のプロジェクターのイベントでうっかりラストのネタばれシーンを流してしまい苦情が出て首になったので今日は寸止めします」と言って笑いを取っていた。
視聴の合間合間に大橋先生がSC-LX85の説明を行った。ダイレクトPowerMOSFETはレクティア社製で既にTADパワーアンプM2500(160万)とM4300(190万)に採用されている実績のある素子をAVアンプに搭載したとのこと。
「デジタルパワーアンプは何社も取り組んではみるものの2chでは何とかなるノイズ処理や発熱の問題がマルチチャンネル分となると大変難しく開発を止めてしまう。毎年確実にノウハウを積み重ねているのはパイオニアだけだ。S社も型番9が付くAVアンプ以降はアナログに戻ってしまった。AVアンプは欧米では数が出るので手馴れたアナログアンプを搭載して売った方が開発コストの掛からない分利益率が良い」という業界裏話までしてくれた。
SC-LX85の音は鮮烈でスピード感があり情報量が多い。予想以上の完成度で唸らされてしまった。LDやDVDで何度も観たT-REX登場シーンの迫力は一層増しており「これはBD-BOX買うしかないな」と背中を押された感じだ。(笑)
緊張感から始まった英国王のラジオ演説が徐々に熱を帯びてくるのと同時にバックで流れるベートーベン第九が盛り上がる。音響面から「さすがアカデミー賞作品、面白そうだから是非観なくては」と思わされてしまった。
大橋先生はハイレゾファイルを用意しているが時間が足りなくてお聞かせ出来ないと言っていた通り2chステレオのデモが無かったのは残念だった。HR音楽再生でSC-LX85(33万)+S-1EX(ペア126万)がTAD-E1(ペア210万)+TAD C2000(190万)+TAD M2500(160万)の音に肉薄したら困ると言う大人の事情ではないかと勘繰ってしまった私はSC-LX85を買い被り過ぎなのだろうか。
ということで「英国王のスピーチ」に感動して第九が聴きたくなったらカラヤンのベートーベン交響曲集をどうぞ、と昨日の記事に繋げてみる。勿論私は帰宅してすぐ聴きました。(笑)
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