ステレオ音楽再生強化だけのつもりだったS-1EX-LTDだが“ローレライ”に魅入られて音の渦の中に飲み込まれてしまった私は2ヶ月も経たないうちにセンタースピーカーをS-7EX+CP-7EXに置き換えたくなり始めた。映画の台詞を受け持つセンターの音質の弱さに不満を覚えるようになったのだ。この気持ちに止めを刺したのは『2009年4月1日価格変更のお知らせ』だった。値上がりするなら安い内に買おう!こうして2008年12月にセンタースピーカーのリプレイスと相成った。
S-7EX購入前にネットで色々情報収集を試みたが本当に情報は少ない。Phile-webコミュニティには使用者が何人もいる筈だがレビューはない。S-1EXとは大きな差だ。(苦笑) 他にネットで見掛けたのは和室でS-7EXを2本立ててメインスピーカーとして使用している写真ぐらいだった。ということで購入検討中の人に少しでも役立つ情報を提供出来たらと思いレビューをまとめてみた。
付属品は 1)グリルネット 2)センタースピーカー用ベース 3)スパイク×4 4)保証書 だ。箱を開けて驚かされるのは大きくて重くて立派な作りの”センタースピーカー用ベース”だ。かなりコストが掛かっているように思われる。これはS-7EXを床置きする時に使用するベースなのだがラウンドエンクロージャーに対応してS-7EXを水平に置ける様になっているだけの板だ。CP-7EXと組み合わせて使う場合は不要。本体を固定することも出来ないので、このベースを使えば他社の汎用スピーカースタンドを使えるといったこともない。縦置き様のスタンドにもならない。
実はスピーカースタンドCP-7EXの方が早く届いたので試しにS-A77VTをセットしてみたのだが大幅に音質が向上して驚かされた。床面の音の反射がかなりセンターの音質を劣化させると実感した。そのことを考えてもS-7EXを付属のセンタースピーカー用ベースに乗せて床置きするなんて宝の持ち腐れだ。こんな付属品は除いて値段を下げるべきだと思う。
CP-7EXとの組み合わせの評価となるが肝心の音質はCST(Coherent Source Transducer)同軸スピーカー採用により台詞のリアリティが向上する。もちろんS-1EXと音色は統一され音の位相もバッチリ合い映画が何倍も楽しく観られるようになる。SACDやDVD-Aのマルチチャンネル再生の時にもボーカルを受け持ち大活躍してくれる。S-1EXをメインで使用している人にとってセンターはこれしかないと言える納得の音だ。[2012/01/08(日)写真追加]
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