「Evolutionシリーズは、より多くの方にTADサウンドで音楽の感動を届けたいというコンセプトで開発しており、マンションのリビングルームに置けるサイズ、価格も安くはないが、サラリーマンがどうにかがんばれば購入できる価格を目指した」という。
TAD-E1の仕様を見ていて気づいたことがある。「S-1EXに似ているぞ」
ではどう似ているのか1つ1つ比較してみよう。
両機種ともCSTドライバー搭載というのはEXシリーズがTADテクノロジーを採用しているから当然なのだがサイズとユニット構成が同一だ。ただしウーファ振動版は進化しているようだ。
・ツイータ・サイズ TAD-E1:3.5cm S-1EX:3.5cmドーム型
・ツイータ振動版 TAD-E1:ベリリウム S-1EX:ベリリウム
・ミッドレンジ・サイズ TAD-E1:14cm S-1EX:14cmコーン型
・ミッドレンジ振動版 TAD-E1:マグネシウム S-1EX:マグネシウム
・ウーファ・サイズ TAD-E1:18cm×2 S-1EX:18cmコーン型×2
・ウーファ振動版 TAD-E1:アラミドシェル S-1EX:アラミドカーボン
・ウーファ・マグネット TAD-E1:ネオジウム S-1EX:ネオジウム
では特性はどうか。インピーダンスと音圧が若干下がりパワーアンプ喰いになっている。ウーファのクロスオーバー周波数が下がったことでどう音質が変わったか気になる所だ。
・インピーダンス TAD-E1:4Ω S-1EX:6Ω
・再生周波数帯域 TAD-E1:28Hz〜100kHz S-1EX:28 Hz〜100 kHz
・出力音圧レベル TAD-E1:88dB S-1EX:89.5 dB(2.83 V)
・クロスオーバー周波数 TAD-E1:250Hzと2kHz S-1EX:400Hz、2kHz
最後にサイズを見てみよう。TADらしくないほどスリムで軽くなっている。このことは製造から運搬までコスト削減に貢献するだろう。
・外形寸法 TAD-E1:334×1162×512mm(幅×奥行き×高さ)
S-1EX:422×1283×609mm
・重量 TAD-E1:54kg S-1EX:66kg
注目のTAD-E1はいつどこで試聴できるのだろうか。
まずはハイエンドショウトウキョウ 2011の音元出版ブース10月7日(金)13:30〜15:00「TAD 秋の新製品を聴く 藤岡誠 氏」が最初の機会になりそうだ。平日だから私は参加出来ないのが残念だ。
次は2011年10月21日(金)から開催される「オーディオ&ホームシアター展TOKYO」(音展)のパイオニア&TADブースだろう。毎年両社合同出展して交互にデモを行うので期待出来る。是が非でも参加しなくてならないショウになりそうだ。
S-1EX発売から6年、この間にレアメタルは高騰し中国の人件費も上がった。ハイエンド・オーディオ・ブランドとしてTADがそれなりに成功していることからもパイオニア高級モデルのブランドの切り分けは理に適った企業戦略だろう。
音を聴いていない時点で価格について語るのは避けたいところではあるが、定価で42万も値上りしているのは残念だ。それだけの音質アップと質感アップが成されているのだろうか。
http://www.phileweb.com/news/audio/201109/28/11256.html
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20110928_480135.html
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