この作品は2010年公開ドリームワークス制作の3Dアニメーション映画で北米興行収入1位を記録するなど評判が高く気になっていた。13/11/23(土)の大商談会で堀切日出晴氏が「こんな素晴らしい作品を観られる今の子供たちは幸せだ」と紹介していたのも記憶に残っている。
3D効果も高いとの評価で発売を楽しみにしていたのに4年待っても日本では2D版のみの販売のまま。このまま見逃すのは嫌なのでこの機会に購入した。パッケージの中にはBDとDVDの2枚のみ。DVDのリージョンコードは”1”なので見られないが、BDはリージョンAなのでDMR-BZT9600で問題なく視聴出来る。BD1枚に2D/3Dを収録しており再生時に選択する。
BDの音声は以下の5種類、字幕は英語、English SDH(聴覚障害者向け字幕)、フランス語、スペイン語、ポルトガル語だ。
1) 英語 7.1 Dolby True HD
2) 仏蘭西語5.1 Dolby Degital
3) 西班牙語5.1 Dolby Degital
4) 葡萄牙語5.1 Dolby Degital
5) 英語音声解説
バイキングの少年ヒックは小柄で痩せた少年だ。彼の住む島では家畜を襲い家屋を破壊する空飛ぶドラゴンとの戦いを何百年と続けている。父親は彼を対ドラゴン戦士訓練所に放り込むが落ちこぼれ生徒になってしまう。ヒックは先日の戦いで尻尾のヒレを怪我して失い飛べなくなった真黒なドラゴンを発見して皆に秘密で世話をする。こうして友情を育み人工ヒレを作ってあげて一緒に空を飛ぶようになったヒックとトゥースだったが、このことが大人達に知られてしまい引き離されてしまう。ドラゴンの巣へ総攻撃を仕掛けた大人達の前に巨大な竜グリーン・デス出現して…というストーリー。
なるほど少年とドラゴンの友情物語に思わずニッコリ、訓練所のライバルのアスティとの関係も微笑ましい。最後のグリーン・デスとの対決は大いに盛り上がり、空中戦では手に汗握る思いをした。(笑) 確かにラストシーンのバイキングとドラゴンの関係がハッピーエンドなのか気になるかもしれないが、ここは少年の成長物語と素直に楽しむのが一番だ。
ドラゴンに乗って空を駆けるシーンはアバター(2009年公開)のマウンテン・バンシーの飛行訓練シーンを思い出させる。当然それを意識してよりスピード感とアクション性が高くなっている。3Dだとその速さと迫力を十二分に楽しめる。
アスティと2人乗りで飛ぶシーンは夕日に赤く染まる雲海が大変美しくタイタニックの船首のシーンを思い出してしまった。(笑)
「ジュラシック・パーク」でも感じたが爬虫類の三角形の尖った頭の形は3D効果で驚かすには最適で、突然大口開けて飛び掛かられるとヒヤリとする。(冷汗)
冒頭の「DreamWorks」のマークの少年が釣糸を投げる場面、ヒックがトゥースの飛行訓練をするシーン、アスティと2人乗りで飛ぶ光景、グリーン・デスとの戦闘、と3D効果を楽しめる場面は多く接客用ディスクとしても活躍してくれそうだ。
サラウンド的にも戦闘音が派手に飛び回るし、飛行シーンの爽快感も効果音あってこそ。山ほど大きいグリーン・デスの迫力も低音効果によるところが大きい。
期待して観始めたが、それを上回る3D効果と面白さ。これも大変満足出来る輸入盤だった。もっと物語を理解する為に日本語版を観るか悩むところだ。(苦笑) 日本語版に収録されている「ボーン・クラッシャーの伝説」や映像特典はまったくないが、唯一『長ぐつをはいたネコ』の3D予告があり、これも面白い。
ところでこの作品がPG対象になっているのが不思議だ。「ジュラシック・パーク」の様に人間がパクリ食べられる訳でもないし、勿論性的なシーンはあるわけない。ドラゴンとの戦闘シーンも迫力はあるもののどちらかと言うとコミカルだ。最後にヒックの身に起きた悲劇がいけないのだろうか?
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