「音展2014」詳細レポートの第5回目は「14/10/18(土) 13:00〜14:30 1F HALL1 野村ケンジ氏 アニソンを中心に最上のハイレゾを聴く!」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
システムはアキュフェーズ プリアンプC-3800、パワーアンプA-200×2台、SA-CDトランスポートDP-900、MDSD DIGITAL PROCESSOR DC-901、クリーン電源PS-1220、ラクスマンSACDプレーヤーD-06u、パイオニアBDプレーヤーBDP-LX88、スピーカーJBL Project K2 S9900×2本、Apple Mac Book Proというフラグシップ構成だ。
野村ケンジ氏とテクノボーイズ パルクラフト グリーンファンドのフジムラトヲル氏が出演し、ハイレゾ音源とアニメソングについて語った。
前半は『Net Audio (ネットオーディオ) 2014年 09月号』の特別付録DVDに収録されている「TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND(Supported by iFI Audio)Visible Invisible」収録の話だ。
この企画が立ち上がった時、野村氏がテクノボーイズを推薦したそうで、フジムラ氏が話を受けた時にはその5日後に録音とは聞かされておらず新曲を作り始めてしまった。何とか間に合わせて現場に行ったら世界初DSDマルチトラック一発録りと知らされて驚いたそうだ。それでも一発録りを成功させたのは中学時代から20年間一緒に音楽をやっているメンバーだからこそと野村氏が評価していた。
この付録音源を11.2MHz/1bit、5.6 MHz、2.8 MHzの3種類のDSDフォーマットで比較試聴したが、シンセサイザー中心のテクノ音楽だったこともあり私には違いは殆ど分からなかった。(汗)
後半にTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDが音楽を担当したアニソンを中心に試聴した。
1)『ウィッチクラフトワークス』ED「ウィッチ☆アクティビティ/KMM団」
2)『good night citizen』より
3)『トリニティセブン』OP「Seven Doors」
4)『トリニティセブン』ED Theme1「BEAUTIFUL≒SENTENCE」
5)『トリニティセブン』ED Theme2「SHaVaDaVa in AMAZING♪」
Sプロデューサーからフジムラ氏宛てに「ウィッチ☆アクティビティ/KMM団」のジャケットイラストが送られて来た時「チェックお願いします」と書かれていたけど「何を確認すればいいのだろう?『人間解体/クラフトワーク』のジャケットと首の角度が違うとか人数が違うとか指摘すれば良かったのだろうか?」とがとぼけるものだから観客席で笑いが起きた。
iTunes用に「Witches Non Stop」を提供した時のジャケットは「Trans-Europe Express」を、「ウィッチクラフトワークス キャラクターソングアルバム」は「ヨーロッパ特急」を、「ウィッチクラフトワークス オリジナルサウンドトラック」は「アウトバーン」のジャケットをリスペクトしているのでSプロデューサーはクラフトワークから苦情が入った時の為にドイツ語のお詫びの文章を検索していたといった裏話も飛び出した。もっとも先日来日した時には何も言われなかったとのことだ。
『トリニティセブン』の楽曲は96kHz/32bitで録音されているが、残念なことにエイベックス・ピクチャーズはハイレゾ配信の予定はなく、そのスタジオマスターの音を聴ける貴重な機会とのことだ。エンディング曲は4曲ありTheme2は今日初公開となる。
フジムラ氏は「Seven Doors」では台詞と被るので出演声優の声を楽曲に使うのは御法度と言われていることに挑戦した。エンディング曲については、「声優が歌うと歌手とは異なる表現力の高さに耳が惹きつけられる」と語った。
他にフジムラ氏からは「高域が入っていると酔える」「ハイレゾ24 bitはリアルな音を聴かせてくれる」「48kHz/24bitでトラックダウンすると音が変わる」「アニソンでは時間と予算に制約があるのでソフトシンセを使った楽曲が多い。良い作品なのに音質が残念なものがある」「CDだと作り込んだ細かい音が埋もれてしまうがハイレゾだと聞こえるのが嬉しい」といった発言もあった。
テクノボーイズって誰?と思いながら参加したが「ウィッチ☆アクティビティ/KMM団」の作詞作曲アーチストと聞き感激。その名曲をアキュフェーズのフラグシップとProject K2 S9900の組み合わせで聴けるとは夢の様だ。(笑) アニソン制作者の中にハイレゾ理解者がふえてくれれば今後の音質向上も期待出来ると確信出来たイベントだった。
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