放送順にまず『3D GT』を観た。河の水が滝壺に落ちる滝口の映像はなかなかの迫力で、あともう少し滝に近づいて撮影して欲しいところ。ジャングル内の動物たちを紹介するシーン、特にサルは3Dに最適な被写体だ。3D効果を考えて被写体に寄った明るい映像が多い作品となっていた。
最も水量が多いと言う”悪魔の喉笛”がどこなのか分かり難くかったので、上空からイグアスの全景を観てみたい。結局イグアスの滝は巨大過ぎて余り3D感が得られないことが分かった。(苦笑)
2本目の『4K PE』は4Kの解像度を活かすロングショットが多くヘリコプターでイグアスを上空から観ることが出来て『3D GT』の物足りなさが解消されて満足だ。『3D GT』と比べて朝から夕方までの各時間帯の滝の表情を見せてくれたのも『4K PE』の特徴だ。
”悪魔の喉笛”の最大落差80メートル以上というのだから身長40メートルのウルトラマンや身長50メートルの昭和ゴジラでも滝の水に打たれて修行することが可能だ。そんなシーンを想像すると面白い。(笑)
この2作品で同じ様なシーンは無かったが、イグアスに関する情報はほぼ同じ。差異は『3D GT』では満月の夜に見られる虹を紹介、『4K PE』ではマテ茶の説明があった位だ。
ただ今回は4Kの高画質という印象が薄い様に感じられた。常に水が流れていて解像感が落ちることや、濁った茶色い水にジャングルの濃い緑といった色彩が単調なことが影響しているのかもしれない。
また「ダーウィンが来た!生きもの新伝説〜歩いて冬眠!? ホッキョクグマの秘策〜」を観た時は、地デジの1440×1080画素数、最大ビットレート17Mbpsという制限から、BSデジタル放送(1920×1080画素数、最大ビットレート24Mbps)と比べて情報量が削られていると考えたが、自分の視力の衰えも心配した方が良さそうだ。(冷汗)
こうして「イグアス国立公園」2本立てを楽しんだが、最大の不満は音にある。放送基準のリミッターが入り非常に大人しい滝の音しか聞こえてこない。映像のスケール感との格差が大きく迫力がまったく伝わらない。空気の振動で窓ガラスが常に震えている映像だけでは面白くない。耳をつんざくような轟音を5.1chサラウンドで楽しんでみたいものだ。(笑)
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