作曲家・千住明氏(昭和35年生まれ)の昭和のキーワードは「アナログレコード」と「ジャズ」だ。輸入レコードの匂いが好きだと言う彼は渋谷シスコ坂のFace Records(中古アナログレコード在庫約5000枚)において「Saturday in the park/シカゴ 昭和47年:1972年」、「Lookin' through the windows/ジャクソン5 昭和47年:1972年」、「メイン・テーマ/薬師丸ひろ子 昭和59年:1984年」、「美・サイレント/山口百恵 昭和54年:1979年」といったシングル盤を見つけて盛り上がる。LP「バンドワゴン/鈴木茂」を持っているとも語った。
ジャズに熱中していた学生時代に通ったDiscland JARO(売り場面積約2畳に在庫約8000枚)では「HANK MOBLEY/ハンク・モブレー」の俗に1568と言われている40万円のLPを見せてもらったり、「Flight to Denmark(冬景色)/デュークジョーダン」のデンマーク盤(昭和48年:1973年)を13,000円で購入したりした。
友達と「燃えよドラゴン(1973年公開)」を観た後に寄ったことがあるジャズ喫茶Jazz Room MARY JANE SHIBUYA(1972年開店)では買ったばかりのLPをターンテーブル(テクニクスSL-120)に置きSHUREのV-15シリーズカートリッジの針を下してジャズを楽しんだ。
渋谷は私にとっては大変縁遠い街だがアナログレコード店が多いとは知らなかった。昭和の若者にとっては音楽もファッション同様に欠かせない流行アイテムだったのだろう。千住氏と薬丸裕英氏(昭和41年生まれ)が昭和歌謡、ニューミュージックのEP盤で大いに盛り上っているのを見たら加わりたくなった。(笑)
地価の高い渋谷で中古レコードショップを営むのはなかなか大変と容易に想像出来る。地下の6畳間でも家賃は月幾らになるのだろう、それでもあの狭さは地震や火事の時怖いだろうと考えながら見ていた。
ジャズ喫茶のオーディオ機器の紹介が無かったのは残念。VN35HEという型番からカートリッジはシュアーと分かるが、スピーカーはアルテックだろうか?千住氏のお好みのジャズ名盤が分かり、つい聴いてみたくなる。(笑)
最近昭和を扱ったテレビ番組が多くなったような気がするのはこの年代の人達が偉くなり企画を決める権限を持っているからなのだろう。懐古趣味には陥りたくないと思いつつ、つい楽しく見てしまうのはやはり同じ昭和生まれだからだ。(苦笑)
【関連リンク】
『僕たちは昭和を生きた』
http://www.bs-tbs.co.jp/entertainment/showawoikita/
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