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2014年04月05日

【詳細版】TIAS2013:TADはDACのクロック精度よりジッターによる音信号の横ずれ解消を目指す!

4/4(金)は天気予報通り朝方は雨、昼には晴れてこのまま天気は回復すると思ったら強風と共に黒い雲が流れてきて雷雨となった。雨上がりの歩道には桜の花びらの水溜りが出来ていた。今年の桜は天候に祟られているようだ。(汗)


去る2013/11/02(土)〜11/04(月)の3日間「2013東京インターナショナルオーディオショウ」が有楽町の東京国際フォーラムで開催されていた。3連休と重なっていたこともあり3日とも参加出来た。

21回予定の「2013 Tokyo International Audio Show」詳細レポートの第10回目は「13/11/02(土) 17:00〜18:00 G401:TADL アンドリュー・ジョーンズ氏」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)

使用機材はスピーカーTAD-R1MK2、プリアンプC600、パワーアンプM600、プレーヤーD1000という機器構成だ。ハイレゾ音源はMac Book Proで再生してDAコンバータはDA1000を使用した。

平野至洋代表取締役がD1000とDA1000のDACの音質は同一であること、世界一流のピアノ調律師の精度は10のマイナス2乗位なのでクロック精度はほどほど良ければ問題なく、ジッターによる音信号の横ずれを無くして”純度”を高めることが大切と力説していた。クロック精度のグラフを製品カタログに掲載したところ、海外オーディオメーカーAyre(エアー)から問い合わせのメールが送られて来たそうだ。(笑)

TADの目指す「原音再生」とは録音プロセスを経て芸術性を得た音楽を鳴らすことと定義している。それを実証するイベントをスウェーデンのオーディオショウで行った。楽器演奏の生録を行い、その音源から2人のノルウェーの録音エンジニアが別々にマスタリングを行った。こうして出来上がった2種類の音楽をR1で再生したところまったく別の音に聴こえたそうだ。このことからもオーディオエンジニアは録音プロセスの理解が大切と語った。

140405a.jpg


試聴曲は以下の通り。アーチストにTADのスピーカーを貸したお礼に入手したスタジオマスター音源が何曲も含まれていた。
 1)「(曲名不明)/(男性ヴォーカル)」
 2) 96kHz「(曲名不明)/(女性ヴォーカル)」
 3)「バット・ビューティフル/ボズ・スキャッグス」から「11. マイ・ファニー・ヴァレンタイン」のHRマスター音源
 4)「(曲名不明)/(ジャズピアノトリオ)」
 5)「(曲名不明:ピアノとチェロの曲)」
 6)「(ギター曲)/(女性ヴォーカル)」
 7)192kHZ「(曲名不明)/(ジャズ男性ヴォーカル)」
 8)CD「(曲名不明)/カウント・ベイシー」
 9)CD「Without you/ニルソン」
 10)「イエロー/ハバネラ」

相変わらずフルTADシステムは精度の高いカッチリとしたオーディオ的な音を聴かせてくれる。2012年の試聴室は「広さがアメリカのウォーキングクローゼット並み」だったが今年は倍以上の広さがあり大勢入室することが出来た。参加者には330mlTADラベルのナチュラルミネラルウォーターが配られた。純度の高い水と音を掛けたプレゼントとのことだ。


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