まゆみさんの日常

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まゆみさんが娘を連れて実家に帰ってきて
娘が転校生というだけの理由でいじめの標的にされたことは
以前の記事にあるとおりなのですが、
そこから先に転校したのは
山の中にある小中学校がひとつで
１学年２〜４人くらいの小さな学校でした。

転校先では以前と全く正反対の待遇でした。
都会から来た子だからさぞ洗練されていて
何でもできる子に違いない。

みんなが羨望のまなざしで娘を見ました。

文化祭でのピアノ発表会
「これはＭさんにやらせましょうっ！！」
英語のスピーチコンテスト
「これはＭさんにやらせましょうっっ！！！」

次から次へと大役が回って来ました。
小学生の子供たちも
「Ｍさん。Ｍさん！！」と群がって来ました。

娘はひたすら期待に応え続けました。

実は娘は勉強が大っ嫌いで、
夏休みの宿題を冬休みまで持ち越して
先生は絶対やるまでは許してくれないというのに
どうしても実行できない勉強嫌いだったのです。

ところが思いがけず期待を一身に浴びる存在になってしまって
この山の中の学校で才能が開花してしまったのです。

勉強大好きな子に一変してしまいました。

特に歴史、日本史に関しては得意中の得意
高校に入ってからは先生にお願いして
１時間娘が教団に立って授業をさせてもらうという体験もして
娘はとても満足していました。

大学に入って日本史の先生になりたいと話していましたが
シングルマザーな上に病気で働けない
高校ですら役場から借り入れしていたのに
「ごめんね、お母さんにはとてもムリ。」
「どうしてもダメ？どうしても？」
・・泣く泣くあきらめさせました。

社会に出てからも読書好きで
仕事や飲み会、カラオケとつきあいには欠かさず出かけていたのに
どこにそんな時間があったのか
１日１冊のペースで本を読んでいました。
私にはとても理解できない難し〜い本を。

子供って期待されると伸びるんですね。