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人馬の「経験」が生きる〜第96回凱旋門賞(G1)

日本のホースマンと競馬ファンの夢を乗せ、今年は世代最強のサトノダイヤモンドと、大ベテランのサトノノブレスの2頭が凱旋門賞にチャレンジする。どちらもディープインパクト産駒で、先代の池江元調教師がアドバイザーに就任して以来馬主人生の大転換に成功した「サトノ」の勢いが、長年苦杯をなめ続けてきた日本の、そしてヨーロッパ以外の世界中の「惨敗の歴史」に終止符を打つか、大注目である。

近年は日本から毎年のように世界最高峰の凱旋門賞にチャレンジするようになり、実際現地の日本馬に対する評価も「いつでも勝てるレベルにある」と、エルコンドルパサーのとき(日本馬に勝てるはずがないという評価だった)にくらべればまったく異なる次元で語られるようになった。

しかし実際にはナカヤマフェスタとオルフェーヴル(2回)のステイゴールド産駒2頭しか勝負になっていないというのは、実は看過できない現実でもある。ステイゴールド産駒ばかりというのは、確かにヨーロッパの馬場を考えれば納得できなくもないが、近年チャレンジが増えたディープインパクト産駒が相手にしてもらえていないのは、これはたぶん「偶然」に近いと解釈するほうが正しいと個人的には考えている。

要は、キズナにしてもハープスターにしてもマカヒキにしても、その着順や内容が示すとおり、全然力が足りていなかっただけだと個人的には解釈している。ディープ産駒がどうとか馬場がどうとかはいえるレベルには、残念ながらこれまではなかった。

それでは今年チャレンジするサトノダイヤモンドは果たしてどうかというと、相手があることだから絶対ではないが、過去3頭のディープ産駒にくらべればはるかに可能性が高いと感じている。まあさすがにエルコンドルパサーやディープインパクト、オルフェーヴルほどの期待感ではないけれど。まずは相手が問題になる。

凱旋門賞である。だいたいどの年も「とてつもないバケモノ」という高い評価を得た馬が数頭エントリーしてくる。エルコンドルパサーのときは勝ったモンジューがそうだったし、ディープインパクトのときはなんとディープ自身がそういう評価で臨んだ凱旋門賞であった。今年はどうかというと、今年もいますねぇ・・・すごそうなのが。

ナサニエル産駒の3歳牝馬エネイブル(ん、イネイブル?まさかエナブレじゃねえだろうな)である。サドラーズウェルズの3×2という、正直凱旋門賞タイプではないとてつもないクロスがこの馬の血統的特徴。サドラーズウェルズ系(ガリレオ系)ばかりの凱旋門賞だが、その標本のような血統背景にあるのがエネイブルイネイブルエナブレである。

まあ例年強い強いといわれながら走ってみたらぜーんぜんダメじゃんということが起こるのも凱旋門賞の特徴で、まあどうせエネイブルだかイネイブルだかエナブレだかも大したことねえんじゃねえの?と思いつつ、割と安心しながら映像を見てみたのだが、この馬はやっぱり、

つええええええ!

と思ってしまった・・・なんというか、サドラーズウェルズの強烈なクロスが最も理想的な形で体現された強さというか、古風なヨーロッパのサラブレッドというか、そんなイメージである。

日本馬の強さというと、エルコンドルパサーのような絶対的なスピードやディープインパクトのような絶対的なキレ味、そしてオルフェーヴルのような絶対的な爆発力に表現されるが、このエネイブル、もしくはイネイブル、あるいはエナブレはちょっと違う。

先行してゴール直前かのように激しく追い出され、ジリジリジリジリジリジリ・・・と長い直線で差を広げ、後続の体力を削ぎ落すような、そんなタイプである。追えば追うほど手応えがラクになっていくという、日本にはまずいないタイプ。

あ、いた・・・そう、オルフェーヴルの祖父メジロマックイーンがまさにこのタイプだった。ただ、マックイーンはもっと早くスパートして強引にスタミナ勝負に持ち込むのに対し、エネイブルだかイネイブルだかは、ほんとうに底力勝負というか、総合力で勝負できるタイプである。まあ個人的にもすごく好きなタイプの競走馬である。

で、問題はこんなバケモノみたいな馬に、どこかひ弱いところがあるディープ産駒のサトノダイヤモンドが勝つことが可能なのか、という点である。実は、今回私の本命はサトノダイヤモンドである。サトノノブレスはちょっとごめんなさいなのだが、まあこれは仕方のないところだろう。

前回のフォワ賞の惨敗は、正直ショックだったが、中途半端に勝つよりは、盛大に負けたほうが本番に向かうにあたっては絶対に有利である。この点はプラスにとらえることができる。

そして多くの意見のように、ディープ産駒だから馬場が合わなくて・・・と考える人であれば、やっぱりどう転んだってサトノダイヤモンドに勝ち目はない。しかし個人的には、フォワ賞のサトノダイヤモンドの直接の敗因は馬場ではないと踏んでいる。

ペースが問題だったように思う。競馬センスのかたまりのようなサトノダイヤモンドが道中何度も頭を上げ、ルメールにゴーサインを再三促すシーンがあった(サトノノブレス川田がペースメーカーとして機能しなかった?)。ペースのちがいに戸惑っていたというほうがおそらく大きいと思う。

サトノダイヤモンドは、オルフェーヴルのような「何でもオッケー」の天才肌ではない。しかし頭の良さは抜群。オルフェーヴルのようなズル賢さではなく、人間の指示を正確に理解し、人間の意図通りに実行できる際立った頭の良さがある・・・前回の敗戦が、サトノダイヤモンドにとっては非常に大きな経験になる。

もう1つ。私は天皇賞春の、あの想像を絶する厳しい競馬を経験したことも、サトノダイヤモンドにとっては非常に大きなプラスになるとにらんでいる。もうこれ以上走れない・・・というくらいバテにバテたサトノダイヤモンドであったが、あれでつぶれてしまえばもうそれまでである。

前回の負け方を見て、おそらくサトノダイヤモンドは大丈夫なのではないかと直観した。その不安が完全に拭われたわけではないが・・・いずれにしても、新馬を見たときから、今までのディープ産駒とは全然違う!と感じていた私の感覚がやっぱり正しかったのだと証明されるときが、いよいよ近づいていると信じる。

ルメールはもう10回目の凱旋門賞挑戦であるという。おそらくルメールにとっても10回目にして最大のチャンスを実感しているはずである。正直、昨年のマカヒキよりははるかに可能性は大きい。今年は大本命の3歳牝馬だけでなく、英愛のセントレジャーをそれぞれ制したスタミナ自慢たちも出走してくる。エネイブル/イネイブルをめぐり前は熾烈になる・・・13番枠は意外と有利か?おそらくルメールの勝利へのシミュレーションも完成しているだろう。

そして、先代の時代にディープインパクトで、そしてオルフェーヴルで2度凱旋門賞にチャレンジした池江厩舎の経験値は、前回の負けでゆるぐほど脆弱な自信ではない。私も人馬の経験を信じ、今年はサトノダイヤモンドを心情的にも馬券的にも応援しようと思う。

◎ サトノダイヤモンド
〇 エネイブル(イネイブル、エナブレ)
▲ ウィンター
△ ザラック、クロスオブスターズ、カプリ、ブラムト、セブンスヘブン

日曜阪神〜第35回関西テレビ放送賞ローズS(GU・秋華賞トライアル)

今週は、台風の襲来に合わせるように土、日、月の3日間開催である。注目はなんといっても、ダイワメジャー産駒の桜花賞馬レーヌミノルもそうだが、やはりディープインパクト産駒ファンディーナで衆目一致だと思う。しかし個人的に秋華賞ではなく、エリザベス女王杯で狙いたかった芦毛アドマイヤミヤビの屈腱炎リタイアのニュースが非常に残念。

先々週は確かシルバーステートの残念なニュースに触れたばかりだったが、今度は牝馬のアドマイヤミヤビということで、最近は速い時計をマークした有力馬が先を争うようにして屈腱炎の病魔に襲われている印象がある。

そういう残念な流れを振り払うような素晴らしいトライアルを期待した今週であるが、しかし台風が・・・今週は無事競馬が開催されるかどうかさえ怪しい。気分的にはあまり盛り上がらないのが正直なところ。

だから仮に開催が無事行われるなら、の前提で予想する必要がある。月曜のメインで菊花賞トライアルとして行われるセントライト記念はさすがに流動的なので、ここはローズステークスを検討したい。

もしスケジュール通り開催されるとするなら、かなり高い確率で雨が降る。しかも降水量も相当量計測される。ファンディーナが圧倒的人気。ここまでは簡単である。問題は、休み明けとなるファンディーナが雨をこなすことができるのか・・・という点。シチュエーションとしては、これでもかというくらい先週のサトノダイヤモンドに似ている。

日本の悲願である凱旋門賞制覇を目指し、サトノダイヤモンドが渡仏して緒戦を使われたが、過去エルコンドルパサーとオルフェーヴルが計3回制し、ナカヤマフェスタも2着した日本馬にとってゲンの良いレースであったはずのフォワ賞(今年はロンシャンではなくシャンティイだったが)で、サトノダイヤモンドがよもやの4着敗退という、個人的にはかなりショッキングな出来事があった。

レース中ぶつけられたことや休み明けが敗因として有力だが、中でも最も有力視された敗因が、「日本ではまず考えられないレベルの重い馬場」だったことが挙げられる。まあ個人的には別の敗因が有力であると分析しているのだが、大方は「馬場」に敗因を求める向きだ。

ルメールも戦前から「ディープインパクト産駒だから重い馬場は心配」と、まるで競馬をちょっとかじったばかりのど素人ファンのような言いぐさだったから驚いたのだが、結果的にはルメールの「イヤな予感」が的中した形になった。ファンディーナはそのディープ産駒で、かなりの道悪が予測される・・・

しかし、サトノダイヤモンドもファンディーナも幸か不幸か父ディープインパクトとはまったく似たタイプではない。母方からの影響を強く受けている印象がある。走るディープ産駒の多くに当てはまる傾向だろう。ファンディーナの母の父は英国馬ピヴォタル・・・まあこなすかどうかはわからないが、今さらこの馬に重の心配をしても仕方がないと言わざるを得ない。

しかし少なくとも重になってプラスが生じるとは考えづらい。経験があればまだしも、道悪経験ゼロは大きな不安要素である。それならばということでちょっと注目してみたいのが、ダート血統ながら芝に替わっていきなり33.0の上がりを叩き出した外国産馬ラビットラン(父タピット)である。

母の父ディキシーランドバンドは、ドロドロの札幌2歳Sを勝ってあのハープスターとの激戦を制して阪神JFも制し2歳女王にも輝いたレッドリヴェールのインパクトがあまりにも強烈だったが、ほかにもかなりの道悪巧者、あるいは力の要る馬場をこなす馬にこの血が流れていることが多かった。前走の中京もかなりパワーを要する馬場で、道悪で浮上する可能性は低くないと読む。

相手は奇しくもラビットランと同じ角居厩舎のマンハッタンカフェ産駒クイーンマンボとルメールのコンビに注目する。穴で狙いたかったのだが、角居厩舎でルメールが乗るなら人気しそうなので少し残念。しかし角居厩舎でルメールが乗ってそこまで人気しないならむしろオイシイともいえる。

重巧者といえば桜花賞を圧逃した池添騎手のレーヌミノルだとは思うが、スローに近い流れのオークスで大敗していたように、距離と成長力には少し不安がある。それならば、さすがにワンツースリーはないとは思うものの、またまた角居厩舎のこちらはディープインパクト産駒ブラックスピーチ(母の父キングマンボ)の道悪適性の高さを買いたい。

あとは当然リスグラシュー、洋芝で連勝した上昇馬メイズオブオナーのハーツクライ産駒2騎、そして凱旋門賞をぶっちぎったパントレセレブルが母父の、こちらもハーツクライ産駒ハローユニコーン、そして今週ももちろんルーラーシップ産駒のブライトムーンあたりまでは押さえたい。

なんだか今年のローズSは角居厩舎とハーツクライ産駒ばかりになってしまった気もするが、いずれにしても道悪が予想されるだけに、全馬無事のゴールインを願う。

◎ ラビットラン
○ クイーンマンボ
▲ ブラックスピーチ
△ メイズオブオナー、ファンディーナ、ハローユニコーン、リスグラシュー、ブライトムーン

日曜中山〜第62回京成杯AH(GV)

今週から本格的な秋競馬のスタートである。新潟や札幌開催が残っていると、どうも「本格的な秋」という感じがせず、夏競馬の延長のイメージで切り替えがうまくいかなかったが、中山と阪神のみの開催だから「いかにも秋」である。

秋競馬のスタートといえばもちろん中山外回りマイルのハンデ戦・京成杯オータムハンディキャップ、これまでに何度も驚愕の日本レコードが計測された注目レースだ。馬場が速すぎると文句をいう人が多かったせいか、ここ数年は馬場に手を加えた効果があって、それほど時計は速くない。おそらく今年は1分32秒後半の決着になるか。そして阪神では今開催最終日のスプリンターズSへのステップレースであるGUセントウルSにも注目が集まる。

セントウルSのほうはビッグアーサーが回避し、京成杯AHも期待されたダノンプラチナが取り消しているから注意。で、ハンデ戦ということで予想のほうは京成杯AHを取り上げるのだが、秋競馬のスタートということで、予想の前に、少し思っていることにも触れたい。

上半期を振り返ると、ディープインパクトやキングカメハメハの産駒は例によって順調そのものの活躍を見せていたし、すでに死亡しているステイゴールドにかわってハーツクライ産駒の台頭は目覚ましいものがあった印象。

そして注目の新種牡馬も、ロードカナロア産駒は期待されたとおりの安定した成績を残しているし、何といっても注目のオルフェーヴル産駒も先週早々とロックディスタウンが産駒による重賞初制覇のタイトルを父にプレゼントしていた。

これらの産駒に注目して期待するのは当然ではあるものの、個人的にこの秋最大の期待を掲げているのが、良血馬が多いルーラーシップ産駒である。やはりルーラーシップ(その父キングカメハメハ)自身にサンデーサイレンスが入っていない分、良血牝馬が集まりやすいメリットがあるため、産駒の中には相当の良血馬もいる。

ところが、そうした期待値とはいささか乖離があると言わざるをえないここまでの産駒成績であるのもまた事実。しかしルーラーシップ自身晩成タイプだったこともあり、事実産駒の傾向を見ても、「この馬は秋になれば・・・」というタイプが多かった。

そういう私のアテにはならない直観に託してこの秋を展望している。つまり、ルーラーシップ産駒がこれまでにない活躍を見せるのなら、私の馬券も絶好調であり、これまでどおりの低調な産駒成績であれば、私の馬券も低調なのかもしれない。いわば、ルーラーシップはこの秋限定の運命共同体である。

そしてもう秋競馬はすでにスタートしているのだ。ルーラーシップ産駒に掲げる期待とともにスタートする私の秋は、もうすぐスタートする紫苑Sからもうすでにスタートするのである(コレが主張なのにややこしい・・・)

さて、いいたいことはいったので京成杯AHの予想に入るが、もう疲れたので簡単に予想だけ・・・

◎ ダイワリベラル(ダービー卿は外枠がアダ、この枠最高、情勢もリベラル保守の流れだし???)
○ ガリバルディ(ヘンに大外ぶん回すよりインで脚ためるほうがよさそう?)
▲ ボンセルヴィーソ(開幕週、脚質を考えればこの枠絶好)
△ グランシルク(マルターズアポジーが引っ張るならついに重賞制覇のチャンス?)
△ ウキヨノカゼ(注文つけてどこまでか、展開向く)
△ ウインフルブルーム(ポン駆け利く)
△ マイネルアウラート(タフな競馬合う、涼しければ尚可、外枠でも)

注目のマルターズアポジーも当然圏内ではあると思うけれど、58kgで1分32秒後半の流れをつくれば坂で止まってしまうと思うんだよなぁ・・・

日曜新潟〜第53回農林水産省賞典新潟記念(GV)他

夏のローカルハンデGV戦も例年どおり新潟記念でラストだから、福島や小倉にくらべるとコース形態が難しいが気合だけは入る。前走重賞を勝った57kgルミナスウォリアー(父メイショウサムソン)と55sタツゴウゲキ(父マーベラスサンデー)に加え、実績馬組からはトップハンデ57.5sラストインパクト(父ディープインパクト)、57sマイネルフロスト(父ブラックタイド)、57kgフルーキー(父リドーツチョイス)などはおなじみの面々。

新潟記念といえば上がり馬にも注目が必要で、福島牝馬Sでも本命にした記憶がある52sロッカフラベイビー(父キングカメハメハ)、七夕賞では期待に応えてくれた53sソールインパクト(父ディープインパクト)、「黄金配合」の3歳馬は52sウインガナドル(父ステイゴールド)、そして3歳時には有力クラシック候補と目された55sの超良血馬ロイカバード(父ディープインパクト)など、レベルが高いとはいえないものの、楽しみなメンバーであることは事実。

95%くらいの割合でスローに陥る新潟芝外回り2000mコースだからとにかく仕掛けどころが難しい。そしてスロー、外回りコースとなるともちろんディープインパクト産駒の「庭」であり、ここ3年はディープ産駒一色の新潟記念、しかしディープ産駒は無条件に売れてしまうので、馬券的には妙味?のレースになってきてもいる。まあパッションダンスは穴ではあったが。

勝ってもよいのだが、どうもディープインパクト産駒は新潟のような高速決着になってしまうとその後パンクしてしまうことが多く、正直そろそろ新潟の馬場ももう少しなんとかならんのかなぁ・・・などと思っている。今年もディープ産駒は大勢出走しているから、足元には十分注意して走ってもらいたい。などと書いていたら、シルバーステートがまたもや屈腱炎・・・これはキビシイ現実だなぁ・・・

ソールインパクトから入ろうと思ったが、快速シルバーステートが残念なことになってしまい、そのシルバーステートを本気で負かしに行って好タイムの3着に入ったタツゴウゲキに三たび期待することにした。

新潟はとにかく時計勝負で、ほかの馬場が「さすがに馬場が速すぎたから参考にならない」というくらの時計をシルバーステートのおかげでマークできたのは、こと新潟の異常な高速馬場に限っては素直に歓迎できる。斤量も55sならおそらくまったく問題ない。

前回はデムーロ負傷による直前の乗り替わりがあり、七夕賞のこともあってタツゴウゲキの騎手運の悪さを感じたが、ピンチヒッターの秋山騎手が見事にタツゴウゲキの初重賞制覇をサポートした。おそらく今後は秋山騎手が主戦を務めることになるのだろう。

相手は予定通りソールインパクトにしたかったのだが、ラジオNIKKEIでも期待したウインガナドルを抜擢したい。本音を言えば、ここでボロクソに負けて人気を落とした菊花賞でガッツリ勝負したかったのだが、しかしこの配合は一度火が付くと手が付けられなくなることが多いだけに、ここで52sで沈むようだとお先真っ暗である。それならばここで2〜3着くらいにがんばってもらっても、菊花賞の妙味は十分残るということで、ウインガナドルにも再度期待したい。

単穴は、こちらは天皇賞で本命にした記憶がある56sトーセンバジル(父ハービンジャー)、そしてロッカフラベイビー、もちろんソールインパクト、人気勢からはアストラエンブレム(父ダイワメジャー)、ルミナスウォリアー、ロイカバードあたりまで押さえる。

◎ タツゴウゲキ
○ ウインガナドル
▲ トーセンバジル
△ ロッカフラベイビー、ソールインパクト、ロイカバード、アストラエンブレム、ルミナスウォリアー


土曜日にも注目レースが組まれている。おそらく世代ではじめにクラシックを意識させる重賞ということで、後のダービー馬、GT馬を量産する札幌2歳Sにも少し触れたい。

今年はなんといっても新種牡馬オルフェーヴルの産駒が早くもこの注目レースに登場(しかも2頭も)するということで、どうやらこの2頭に加え、オルフェーヴルとはクサレ縁がありそうな池添騎手が乗るハービンジャー産駒カレンシリエージョの三つ巴の様相を呈しそう。池添騎手は2頭も出走するオルフェーヴル産駒には負けたくないだろう。

しかし伏兵も多彩で、オルフェーヴルの義弟ゴールドシップの姪っ子にあたり、そのゴールドシップをイヤでも思い出させる内容で新馬を快勝したルーラーシップ産駒シスターフラッグも好素材。また、今世代はディープ産駒ワグネリアン、モーリス全弟ルーカスと並び最大の注目馬となったハーツクライ産駒フラットレーの2着に新馬を敗れたマツカゼ(父ウォーフロント)はなんと未勝利ながら初重賞制覇を目指す。

この時期の札幌だけに、そして洋芝コースの6週目最終週だけに、ホッカイドウ競馬から参戦の2頭にもチャンスがありそう。

注目はオルフェーヴル産駒2騎だとは思うが、ただ、やはりオルフェーヴル自身は「遅れてきた超大物」とさえ思われる暇がないほどクラシック間際に急成長を遂げたイメージもあるので、勝ってほしい思いはあるが、正直そんなに甘くはないと思う。いずれ重賞を勝つ産駒も出てくるわけだが、ここではない気がする。

人気していることもあるから馬券を買うなら別の馬にしたいな、と今は考えていて、だいぶ人気薄にはなるが、ロジャージーニアスというネオユニヴァース産駒に少し注目している。

オルフェーヴル産駒2頭では、個人的にはクリノクーニングのほうを上位に見ているが、先々再逆転はあったとしても、今回はカレンシリエージョが新馬のリベンジを果たす可能性が高いと踏んでいる。

ロックディスタウンはルメール人気だが、コースも馬場も展開も相手関係も前回とはまったく異なるレースになるここでいきなり対応しろというのはさすがに酷な気がする。クリノクーニングともども、本格化はずっと先のことだと思う。来年春までに本格化してくれればそれでいいと考えたい。まあ函館よりははるかに札幌のほうが競馬しやすいから少々怖くはあるけれど・・・

いずれにしても将来ある若い馬たちだけに、全馬元気に、そして無事に回ってきてもらいたい。
   
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ASHIGE2
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