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日曜阪神〜第62回宝塚記念(GT)

【優れたyoutuberが解説】日本の、世界のほんとうの姿

今年のポイント、そして例年の宝塚記念のポイントがいくつかずつある。

例年の宝塚記念のポイントとしていえることは、
・馬場が傷んでいる
・傷んでいる馬が出てくる危険

馬場に関しては、今年はあれだけ雨馬場で競馬が行われてきたにもかかわらず、そして京都が改修工事している関係で阪神開催が多くなっているにもかかわらず、魔法でもかけられたみたいな高速馬場がずっと続いてきた。

先週のマーメイドSは、出走馬のレベルがアヤシイことはさておき、ようやくこの時期らしい馬場になってきていた。おそらく雨の影響はそこまで大きくないと思うのだが、例年どおり馬場を読むのは困難。
私としては、ある程度荒れた馬場へとようやく推移しているのではないか、と読む。

それと、例年そうだが、春の大レースを終えて迎える宝塚記念であるということ。このことも考慮しておく必要がある。古馬でいえば、少し前までは天皇賞→宝塚記念といういわゆる「王道ローテ」が定番だったが、近年は大阪杯がGTに加わったこと、さらには香港、ドバイ遠征もあり、宝塚記念へのステップが多様化していることも考慮する必要はありそう。

中でも衝撃的だったのは、
AJCC大敗→阪神大賞典3連覇→天皇賞日願成就→10億円以上を一瞬で紙切れにした宝塚
という、誰も想像できない過程を経たゴールドシップ。

そして、大阪杯を快勝、天皇賞を力でねじ伏る強さを見せつけたキタサンブラックがなぜか大惨敗した宝塚記念

この2例が思い出される。ただでさえ、非常にタフな条件下の、蓄積疲労が懸念される馬たちによるレースである。タフであることが重要だ、なんて誰でも思いつくが、ゴールドシップとキタサンブラックなんて「タフ」が服を着て歩いているような馬であった。(まあ服は着ていないけれど)

この2例が近年の宝塚記念を難しくしている印象が強い。
そして、今年のポイントとして、今年の有力馬がこの例に重なってきやしないか?と疑われることが挙げられる。

大本命と目されるクロノジェネシス(父バゴ)は、海外帰りであること。
アリストテレス(父エピファネイア)はゴールドシップとまったく同じのローテ。
カレンブーケドール(父ディープインパクト)は明らかに距離が長い天皇賞を激走した。

アーモンドアイが歴史に残る、どころか歴史を刷新する名馬であることは間違いない。
しかしあの天皇賞で、完全に出負けして猛然と追い込んできたクロノジェネシスは、私の目には、少なくともアーモンドアイとは互角であり、タフさでいえばアーモンドアイを上回るんじゃないのかと感じた。

それと、雨がそれほど降らないとき、人気のレイパパレ(父ディープインパクト)は心配。
前走は早めに先頭に立たせた川田騎手の好プレーが光ったが、あれは雨で下を気にしてむしろ(先頭に立ってからは)走ることに集中できた可能性が高い。雨を味方につけるのは、オルフェーヴルなどスピードにあふれすぎた馬たちには共通してみられる傾向である。

展開面を考えると、今年は行きそうなユニコーンライオン(父ノーネイネヴァー)、行きたくないけど行ってしまいそうなレイパパレ、行きたいけど行けないのに途中から暴走モードに入りそうなキセキ(父ルーラーシップ)など、途中からペースが上がる可能性が高い。

そこに来て、人気馬に乗るルメールは「ちょっと早すぎなんじゃないの?」と思うことも多いくらい、強気に乗る傾向がある。グランアレグリアの背中でレイパパレの強さを知るルメール=クロノジェネシスは昨年以上の早めの競馬の可能性大。

スローペースは「落ち着いた流れ」などと表現されるが、超スローペースとなると「未勝利戦のような流れ」とか「歩くようなペース」などと表現され、超々スローでは「ハエが止まるような流れ」なんて言われることがある。前走の目黒記念の流れを形容するなら「思い出すと腹が立つほどのスロー」と、私は思う。

あの目黒記念で凡走したからといって、あれとは真逆に近い流れになりそうな宝塚記念で嫌う必要はない・・・今回は、内心クロノジェネシスが勝つだろうな、と思いながら・・・

◎ ミスマンマミーア(無欲で差しに徹してほしい)
○ クロノジェネシス
▲ モズベッロ(コース巧者、鞍上が手の内に入れる)
△ アリストテレス(着、後方待機策ならおもしろい)
△ レイパパレ
△ カデナ(いつも頑張っている)
△ キセキ(過信も軽視も禁物)
△ カレンブーケドール(今回判断が難しいなぁこの馬、切るかも)
重注 メロディーレーン
   
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