2016年10月21日
土曜東京〜第19回富士S(GV)
日曜日の菊花賞はもちろん注目だが、馬券的妙味というか、難しいという意味では、今年は富士Sのほうだと思う。何しろ先週の秋華賞につづき、私にとっては「1000万馬券レース」なので、富士Sは何としてでも参加したいレースである(みなさんにはどーでもえーことですな)。
ふたとおりのアプローチがある。近年は菊花賞にも当てはまることだが、この富士S、波乱になるときは、結果が出たあとでもなぜこの組み合わせになるのかわからないというくらい、とてつもない波乱が起こるケース。そしてもうひとパターンが、「ごるぁJRA!富士Sをなんでこんな人気馬で決めよるんや。やり直し!」と言いたくなるファンも多いのではないか(私はまったく思わないが)と推測されるくらい、平穏な競馬に終わるパターン。
富士Sが波乱になりやすい要因はいろいろ考えられるが、そのパターンに当てはまるかどうかをまず検討する必要がある。ひとつに、マイルCSへの叩き台としてはあまり本気度が高くないことが波乱の要因に挙げられる。つまり、マイルCSクラスの馬がここには例年出てこないことが、「どの馬にもチャンスがある」というメンバーレベルのレースにしている印象が強い。
ところが、さすがにこの馬にはチャンスはないだろう・・・という馬が突っ込んでくるからこの富士Sは単なる波乱ではなく、気絶寸前の大波乱になるのだ。だから、もし今年がそういう組み合わせだったら、当然また大波乱の可能性をはらんでいる・・・と思ってメンバーを見渡すと、今年の富士Sは、芝のGVというよりダートのGVかというくらい、なかなかのメンバーがそろってしまった。
やはり右回りが不安視された前走を快勝したロードクエスト(父マツリダゴッホ)、そして2歳タイトル以来久々にGTの勲章がほしいダノンプラチナ(父ディープインパクト)、堅実なフルーキー(父リドーツチョイス)とデムーロ、皐月賞馬で府中得意のイスラボニータ(父フジキセキ)とルメール、渋いヤングマンパワー(父スニッツェル)と戸崎という具合に、さすがにこれだけのメンバーがそろうと穴馬ばかりで決まることもなさそう。
逆にこれらのうちどれが飛ぶか、まずはそちらを考えなければならないが、順位付けすら難しいのが本音。ビュンビュン飛ばしていくタイプがおらず、そうかといって後ろにばかり有力馬がかたまるわけではないこういうレースは、波乱の可能性は極めて低い気がする。
だいたい私はいつも展開頼みで大波乱のシチュエーションを構想、いや、妄想しているのだが、富士Sともあろうレースが、その妄想すらできないくらい、今年は展開には頼れない組み合わせである。そういうときは、カタイ馬券を買う・・・のではなく、実はとんでもなく強かった!という可能性がある馬を買って、結局大波乱を期待する。
中心は、無謀とも思われるとは思うが、昨年の菊花賞以来ちょうど1年ぶりのレースとなるミュゼエイリアンにした。いや、もちろん1年ぶりでいきなりこのメンバーを相手に、脚部不安による長欠明けで重賞未勝利馬が、しかもいきなりの大幅距離短縮で勝てるはずもない。ふつうは。
しかしエルコンドルパサーの肌に、モーリスやゴールドアクターなど大スターを輩出し続けるスクリーンヒーロー(その父グラスワンダー)という血統は、古馬になってからの成長力に疑問を挟む余地がないくらいの晩成血統なのだ。しかも、モーリスにしろゴールドアクターにしろ、長い休みを挟んで急激に強くなったという、スクリーンヒーロー産駒に特有の急成長が見られた。ミュゼエイリアンにもその可能性がないわけでは、もちろんない。
実は、昨年のクラシックはすべてこのミュゼエイリアンを本命にしたという、できれば思いだしたくない過去も同時に思いだしている。春は馬体重よりもだいぶ線が細い印象だったのが、菊花賞では、まだまだ良化の余地を残しながらもだいぶしっかりしてきていた。そしてその内容も、思ったよりも厳しいペースになって早々と脱落かに思われる手応えながら、最後の最後までがんばっていた姿にはかなり好感を持った。将来性という意味で。
元々このレースは、個人的には夢を買うレース、ダメ元で今年もまたミュゼエイリアンに託したい。
相手は、こちらも一発の魅力は十分あるマイネルアウラート(父ステイゴールド)、当然フルーキー、得意の府中で巻き返しそうなダノンプラチナ、インに潜り込めそうなイスラボニータ、力つけたヤングマンパワー、好位でソツなく回ってこられそうなブラックムーン(父アドマイヤムーン)、人気のロードクエストあたりまで、それぞれ軽く押さえておきたい。
◎ ミュゼエイリアン
〇 マイネルアウラート
▲ フルーキー
△ ダノンプラチナ、イスラボニータ、ヤングマンパワー、ブラックムーン、ロードクエスト
ふたとおりのアプローチがある。近年は菊花賞にも当てはまることだが、この富士S、波乱になるときは、結果が出たあとでもなぜこの組み合わせになるのかわからないというくらい、とてつもない波乱が起こるケース。そしてもうひとパターンが、「ごるぁJRA!富士Sをなんでこんな人気馬で決めよるんや。やり直し!」と言いたくなるファンも多いのではないか(私はまったく思わないが)と推測されるくらい、平穏な競馬に終わるパターン。
富士Sが波乱になりやすい要因はいろいろ考えられるが、そのパターンに当てはまるかどうかをまず検討する必要がある。ひとつに、マイルCSへの叩き台としてはあまり本気度が高くないことが波乱の要因に挙げられる。つまり、マイルCSクラスの馬がここには例年出てこないことが、「どの馬にもチャンスがある」というメンバーレベルのレースにしている印象が強い。
ところが、さすがにこの馬にはチャンスはないだろう・・・という馬が突っ込んでくるからこの富士Sは単なる波乱ではなく、気絶寸前の大波乱になるのだ。だから、もし今年がそういう組み合わせだったら、当然また大波乱の可能性をはらんでいる・・・と思ってメンバーを見渡すと、今年の富士Sは、芝のGVというよりダートのGVかというくらい、なかなかのメンバーがそろってしまった。
やはり右回りが不安視された前走を快勝したロードクエスト(父マツリダゴッホ)、そして2歳タイトル以来久々にGTの勲章がほしいダノンプラチナ(父ディープインパクト)、堅実なフルーキー(父リドーツチョイス)とデムーロ、皐月賞馬で府中得意のイスラボニータ(父フジキセキ)とルメール、渋いヤングマンパワー(父スニッツェル)と戸崎という具合に、さすがにこれだけのメンバーがそろうと穴馬ばかりで決まることもなさそう。
逆にこれらのうちどれが飛ぶか、まずはそちらを考えなければならないが、順位付けすら難しいのが本音。ビュンビュン飛ばしていくタイプがおらず、そうかといって後ろにばかり有力馬がかたまるわけではないこういうレースは、波乱の可能性は極めて低い気がする。
だいたい私はいつも展開頼みで大波乱のシチュエーションを構想、いや、妄想しているのだが、富士Sともあろうレースが、その妄想すらできないくらい、今年は展開には頼れない組み合わせである。そういうときは、カタイ馬券を買う・・・のではなく、実はとんでもなく強かった!という可能性がある馬を買って、結局大波乱を期待する。
中心は、無謀とも思われるとは思うが、昨年の菊花賞以来ちょうど1年ぶりのレースとなるミュゼエイリアンにした。いや、もちろん1年ぶりでいきなりこのメンバーを相手に、脚部不安による長欠明けで重賞未勝利馬が、しかもいきなりの大幅距離短縮で勝てるはずもない。ふつうは。
しかしエルコンドルパサーの肌に、モーリスやゴールドアクターなど大スターを輩出し続けるスクリーンヒーロー(その父グラスワンダー)という血統は、古馬になってからの成長力に疑問を挟む余地がないくらいの晩成血統なのだ。しかも、モーリスにしろゴールドアクターにしろ、長い休みを挟んで急激に強くなったという、スクリーンヒーロー産駒に特有の急成長が見られた。ミュゼエイリアンにもその可能性がないわけでは、もちろんない。
実は、昨年のクラシックはすべてこのミュゼエイリアンを本命にしたという、できれば思いだしたくない過去も同時に思いだしている。春は馬体重よりもだいぶ線が細い印象だったのが、菊花賞では、まだまだ良化の余地を残しながらもだいぶしっかりしてきていた。そしてその内容も、思ったよりも厳しいペースになって早々と脱落かに思われる手応えながら、最後の最後までがんばっていた姿にはかなり好感を持った。将来性という意味で。
元々このレースは、個人的には夢を買うレース、ダメ元で今年もまたミュゼエイリアンに託したい。
相手は、こちらも一発の魅力は十分あるマイネルアウラート(父ステイゴールド)、当然フルーキー、得意の府中で巻き返しそうなダノンプラチナ、インに潜り込めそうなイスラボニータ、力つけたヤングマンパワー、好位でソツなく回ってこられそうなブラックムーン(父アドマイヤムーン)、人気のロードクエストあたりまで、それぞれ軽く押さえておきたい。
◎ ミュゼエイリアン
〇 マイネルアウラート
▲ フルーキー
△ ダノンプラチナ、イスラボニータ、ヤングマンパワー、ブラックムーン、ロードクエスト
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投稿者:ASHIGE2|15:30
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