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日曜東京〜第67回毎日王冠(GU)/月曜京都〜第51回京都大賞典(GU)

競馬の暦の上では、いちおう前開催から「秋競馬」のくくりになり、最終週の中山スプリンターズSから秋のGTシリーズがスタートということにはなるが、しかしフランスでは凱旋門賞が終わり、日本ではここから東京・京都のロングラン開催がスタートし、いよいよ本格的な「秋競馬」がスタートするイメージである。

凱旋門賞は、さすがに3歳マカヒキ(16頭中14着)には背負わせたものが大きすぎた印象もあるが、何しろものすごい時計での決着、勝ち馬があまりにも強すぎ、出走馬のレベルがあまりにも高すぎてしまった。今の日本馬のレベルだと、現役ではモーリス級の馬が出ていないと勝負にならなかった。

ともあれ、果敢な挑戦には拍手を送るべきだし、ルメールや陣営にはとりあえずお疲れさまと言いたいところではある。ただ、馬券のほうは、あまりにも良馬場すぎたために多少印を変更したものの、重く見ていたシルバーウェーブがまったく伸びず13着に終わり、どう転んでも私の馬券はお話にもならないものだった。まあこれはだいたいいつも通りだが・・・

さて、話を日本の競馬に戻そう。凱旋門賞の翌週ということで、正直ちょっと力が抜けていたりもするのだが、月曜に組まれている京都大賞典のほうは、枠順がまだ発表されていないということで、ここでは府中芝1800mの毎日王冠の予想だけにとどめておくことにする。

今年は12頭がエントリーしており、さすがは毎日王冠、6歳ロゴタイプ(父ローエングリン)、8歳ダノンシャーク(父ディープインパクト)のマイルGT馬2騎を筆頭に、4歳牝馬でこれが人気になるか?と思われるルージュバック(父マンハッタンカフェ)、大阪杯勝ちのアンビシャス(父ディープインパクト)、AJCC勝ちのディサイファ(父ディープインパクト)など、まあいつものとおりといえばいえるメンバーではあるか。

少頭数だった安田記念は、考えられないほどのスローの逃げに持ち込んだロゴタイプと田辺騎手のコンビがまんまの逃げ切り、見事にモーリスを2着に退ける大金星を挙げた。ここはマイネルミラノ(父ステイゴールド)がいるから、もしマイネルミラノと丹内騎手が行くなら同じマイペースでも、そこまでスローに落とすことはない。ロゴタイプが行ったらかなりのスローが見込まれる。

まずはこのあたりが難しいところではあるが、いずれにしても、府中の中距離でスローの流れはとにかくディープインパクト産駒が大活躍する舞台と決まっている。今回もおそらくその公算は高く、特に開幕週、今は府中で比較的追い込みが決まるのはむしろ開幕週の傾向である。

もちろんマイネルミラノが行っても、ディープ産駒にはおあつらえ向きの流れになるが、可能性としてアヤシイのが、ロゴタイプが行こうとするところをワンテンポ遅らせてマイネルミラノが競りかけてきたというパターン。もしくは、このところ成績が上がってこないヒストリカル(父ディープインパクト)が最内枠に入り、横山典弘の大逃げというパターンも考えられる。

ロゴタイプは2歳戦を含めればGT3勝馬、クラシックホースである。もし逃げる構えならば、スローで逃げさせていい立場ではない。前回安田記念は、不調が長引いていたこともそうだが、何といってもみながみなすべてモーリスをマークしていた。そのモーリスが伸びあぐねたのだから、ロゴタイプにとってはマイペースの流れになるべくしてなったといえる。

しかし今回は、そうはいかない。ロゴが行けばマイネルが競りかける・・・その可能性に期待して、大外枠を引いたロサギガンティア(父フジキセキ)の一瞬のキレに注目したい。ロサギガンティアという馬は、ご存知のとおり、フジキセキ産駒によく見られる「燃える」タイプである。そのエネルギーがあの強烈な末脚にうまくつながると、1Fだけならオルフェーヴル級の末脚を繰りだす源にもなっている。

しかし、こちらもよく知られるとおり、ロサギガンティアはその燃えすぎる気性がアダとなって、成績が不安定になっているところがある。もちろん今回はどちらに出るのかわからないが、ただ今回は、多少気性をコントロールできる可能性が高いと考えられるファクターがある。

というのも、今週末は土日とも多少なりとも天気が崩れるからである。どういうことかというと、やはり天気が崩れたり馬場が悪くなったりすると、走ることに慎重になることが多く、精神的にもクールダウンされることが多いのである。

実際ロサギガンティアが経験した稍重の成績は[3010]、すべて馬券圏内の好成績。かのオルフェーヴルが、道悪のときほど落ち着いた精神状態で競馬していたことは有名な話。稍重まで悪くならなくても、多少の雨がロサギガンティアにとって大きなプラスに働くと踏んで、今回は末脚爆発の番と読む。

ルージュバックはおそらくこの秋にGT奪取の悲願をかける。秋何戦するかはわからないが、陣営はおそらく青写真を描いている。今回やや追い切りに物足りないところがあったという。得意コースだが、無理に勝つ必要がないといえばいえるので、怖いが今回は少し評価を下げてみてもおもしろいかもしれない。

ルージュバックに替わってこちらも人気になってしまうが、昨年天皇賞秋であと一歩まで迫ったステファノス(父ディープインパクト)、大阪杯の内容は素晴らしかったアンビシャスにもちょっと期待してみたい。あとは内枠のクラレントとディサイファは押さえる。

ロゴタイプはどうだろう?前回があまりにも恵まれた印象が強く、58kgで正攻法の競馬が果たして通用するのか、正直疑問である。どちらかといえばマイネルミラノのほうが残す可能性が高い気がする。ロゴタイプはすごく好きな馬なのでがんばってほしいが・・・

◎ ロサギガンティア
〇 ステファノス
▲ アンビシャス
△ ルージュバック、クラレント、ディサイファ、マイネルミラノ
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