2016年07月01日
日曜福島〜第65回ラジオNIKKEI賞(GV)
ラジオNIKKEI賞にはいくつかポイントがあって、それがこのレースの波乱を呼んでいる。
まずはハンデ戦であること。ハンデ戦だから荒れるのが当然といえばそうだが、ラジオNIKKEI賞の場合、そう単純な話ではない。
だって、同じ3歳で、しかも「残念ダービー」とか「断念ダービー」などと呼ばれるレースで、菊花賞出走を確実にするためにはここで賞金を上乗せしたいという組ばかりである。普通で考えたら、ハンデ差などつくはずがないのだ。であるにもかかわらず、例年ラジオNIKKEI賞は想像していた以上にハンデ差が生じやすいレースなのである。
実際今年のメンバーも、例年と同レベルか多少上という程度であるにもかかわらず、トップハンデのブラックスピネル(父タニノギムレット)から牝馬トモトモリバー(父ブラックタイド)まで7kg差(実質5kg差)ということで、これはもう何倍ものキャリアを重ね、力関係がある程度判明しきっている古馬のハンデGV戦と同じくらいのハンデの開きということになる。だからこのレースは荒れるのだ。
そして、かつて開幕週ではなく、1週ごとに馬場悪化があった福島だったのが、今では開幕週のレースに移行されているというのもポイント。特に今年は、東日本の少雨の影響が表れそうな予感もある。ただでさえ夏の福島はインしかダメ、差しタイプはまず届かないレースが芝コースでは展開されるが、今年はその傾向に拍車がかかる可能性は大きい。
おそらく最内枠のディープインパクト産駒・セーヴィントと戸崎が人気になるか。あるいはメートルダールを破っているトップハンデで大外枠のブラックスピネルか、いずれにしてもハンデが大きくモノを言いそうな組み合わせになった。ここは一発を期待して、2番枠の絶好枠に入った52kgキングハート(父オレハマッテルゼ)と嘉藤騎手の大穴コンビに注目する。
確かにキングハート自身はマイラー体型で、気性的にも短距離タイプであることは否めない。ただ、今年の福島開幕週は逆にそれがプラスに働く可能性があるのではないか・・・の狙いにした。
このメンバーだから、テンの速さを生かせればあっさりハナだろう。明らかに狙っている路線とは違うこのレースを使ってきたということは、福島開幕週の超アンフェアな馬場を想定して、あわよくば内枠を引ければ・・・という青写真が陣営の脳裏で描かれていた可能性もある。本来なら江田騎手に依頼したかったが、江田騎手にはストーミーシー(父アドマイヤムーン)の先約があった。
しかし嘉藤騎手もたびたび大穴を開ける騎手だし、逃げ馬に乗らせるとうまい。雨でもむしろプラス。もちろん大敗もあるが、軽ハンデ、コース利、展開利など味方にできるものはすべて味方にして回ってこられたときには、アッと言わせるチャンスはあるはず。
相手は素直にセーヴィントでもよいかもしれないが、明らかに菊花賞を展望しているミライヘノツバサ(父ドリームジャーニー)に期待したい。
未勝利のころから、秋になれば・・・の気配があったミライヘノツバサだが、はっきり言って福島1800mというタイプではない。同じドリームジャーニー産駒のアルカサルも福島の長丁場を使われる予定があるが、もしかしたら菊花賞ではアルカサル以上にこちらのほうが楽しめる可能性もあるのではないか・・・の読みはある。
そのためには、アルカサルもそうだが、まずは賞金の加算が必須。ゆったりしたローテーションで使われているミライヘノツバサは、できることならここで賞金を加算して菊花賞に直行したいところ。おそらく仕上げてくるだろう。ここは差す競馬になるかもしれないが、明らかに不向きな回り、展開で勝ち負けできるようなら本当に先が楽しみになる。そういうレースを期待したい。
56kgでも先行して流れに乗れるジョルジュサンク(父ヴィクトワールピサ)は要警戒、内に潜り込めるかがポイントになるが、ミエノドリーマー(父アドマイヤムーン)も53kgなら好勝負だし、先に行くロードヴァンドール(父ダイワメジャー)もまず崩れないだろう。
8枠2頭も怖いが、どちらも福島向きという雰囲気ではなく、それならば53kgで若い杉原騎手に乗り替わってきたピックミータッチ(父ゼンノロブロイ)を押さえたい。大穴ではパイロ産駒で52kgのカネノイロも、馬場が渋ったときに押さえておきたい。
◎ キングハート
〇 ミライヘノツバサ
▲ セーヴィント
△ ジョルジュサンク、ミエノドリーマー、ロードヴァンドール、ストーミーシー、ピックミータッチ
重注 カネノイロ
まずはハンデ戦であること。ハンデ戦だから荒れるのが当然といえばそうだが、ラジオNIKKEI賞の場合、そう単純な話ではない。
だって、同じ3歳で、しかも「残念ダービー」とか「断念ダービー」などと呼ばれるレースで、菊花賞出走を確実にするためにはここで賞金を上乗せしたいという組ばかりである。普通で考えたら、ハンデ差などつくはずがないのだ。であるにもかかわらず、例年ラジオNIKKEI賞は想像していた以上にハンデ差が生じやすいレースなのである。
実際今年のメンバーも、例年と同レベルか多少上という程度であるにもかかわらず、トップハンデのブラックスピネル(父タニノギムレット)から牝馬トモトモリバー(父ブラックタイド)まで7kg差(実質5kg差)ということで、これはもう何倍ものキャリアを重ね、力関係がある程度判明しきっている古馬のハンデGV戦と同じくらいのハンデの開きということになる。だからこのレースは荒れるのだ。
そして、かつて開幕週ではなく、1週ごとに馬場悪化があった福島だったのが、今では開幕週のレースに移行されているというのもポイント。特に今年は、東日本の少雨の影響が表れそうな予感もある。ただでさえ夏の福島はインしかダメ、差しタイプはまず届かないレースが芝コースでは展開されるが、今年はその傾向に拍車がかかる可能性は大きい。
おそらく最内枠のディープインパクト産駒・セーヴィントと戸崎が人気になるか。あるいはメートルダールを破っているトップハンデで大外枠のブラックスピネルか、いずれにしてもハンデが大きくモノを言いそうな組み合わせになった。ここは一発を期待して、2番枠の絶好枠に入った52kgキングハート(父オレハマッテルゼ)と嘉藤騎手の大穴コンビに注目する。
確かにキングハート自身はマイラー体型で、気性的にも短距離タイプであることは否めない。ただ、今年の福島開幕週は逆にそれがプラスに働く可能性があるのではないか・・・の狙いにした。
このメンバーだから、テンの速さを生かせればあっさりハナだろう。明らかに狙っている路線とは違うこのレースを使ってきたということは、福島開幕週の超アンフェアな馬場を想定して、あわよくば内枠を引ければ・・・という青写真が陣営の脳裏で描かれていた可能性もある。本来なら江田騎手に依頼したかったが、江田騎手にはストーミーシー(父アドマイヤムーン)の先約があった。
しかし嘉藤騎手もたびたび大穴を開ける騎手だし、逃げ馬に乗らせるとうまい。雨でもむしろプラス。もちろん大敗もあるが、軽ハンデ、コース利、展開利など味方にできるものはすべて味方にして回ってこられたときには、アッと言わせるチャンスはあるはず。
相手は素直にセーヴィントでもよいかもしれないが、明らかに菊花賞を展望しているミライヘノツバサ(父ドリームジャーニー)に期待したい。
未勝利のころから、秋になれば・・・の気配があったミライヘノツバサだが、はっきり言って福島1800mというタイプではない。同じドリームジャーニー産駒のアルカサルも福島の長丁場を使われる予定があるが、もしかしたら菊花賞ではアルカサル以上にこちらのほうが楽しめる可能性もあるのではないか・・・の読みはある。
そのためには、アルカサルもそうだが、まずは賞金の加算が必須。ゆったりしたローテーションで使われているミライヘノツバサは、できることならここで賞金を加算して菊花賞に直行したいところ。おそらく仕上げてくるだろう。ここは差す競馬になるかもしれないが、明らかに不向きな回り、展開で勝ち負けできるようなら本当に先が楽しみになる。そういうレースを期待したい。
56kgでも先行して流れに乗れるジョルジュサンク(父ヴィクトワールピサ)は要警戒、内に潜り込めるかがポイントになるが、ミエノドリーマー(父アドマイヤムーン)も53kgなら好勝負だし、先に行くロードヴァンドール(父ダイワメジャー)もまず崩れないだろう。
8枠2頭も怖いが、どちらも福島向きという雰囲気ではなく、それならば53kgで若い杉原騎手に乗り替わってきたピックミータッチ(父ゼンノロブロイ)を押さえたい。大穴ではパイロ産駒で52kgのカネノイロも、馬場が渋ったときに押さえておきたい。
◎ キングハート
〇 ミライヘノツバサ
▲ セーヴィント
△ ジョルジュサンク、ミエノドリーマー、ロードヴァンドール、ストーミーシー、ピックミータッチ
重注 カネノイロ
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投稿者:ASHIGE2|11:59
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