芸能と商売繁盛の神様　豊川稲荷東京別院: 神仏への道

2024年12月11日

芸能と商売繁盛の神様　豊川稲荷東京別院

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豊川稲荷　東京別院
宗派曹洞宗
本尊豊川吒枳尼真天
創建年文政11年（1828年）
開基大岡忠相
正式名妙厳寺豊川稲荷東京別院

赤坂に佇む「豊川稲荷東京別院」。
ここは、芸能の神様、そして商売繁盛の神様として、
江戸・東京の発展の中で多くの人々に信仰されてきた場所です。

赤坂という華やかな街並みの中で、静かにその存在感を放っています。
その始まりは、遡ること鎌倉時代。
順徳天皇の皇子・寒巌義尹が、宋から帰国する際、
白狐にまたがる霊神が海上に現れ、
神示を授かったから始まります。

義易禅師によって愛知県豊川市に祀られ、豊川稲荷になりました。

江戸時代には、大岡越前守忠相が
この豊川稲荷から荼枳尼天（だきにてん）を勧請し、
国際医療福祉大学のあたりにあった自宅に
祀られたことで広く知られるようになりました。

大岡越前守にあやかり「失せ物・失跡探し人・立身出世」と
いったご利益が評判を呼び、当時の江戸の人々の心の拠り所となったのです。

明治以降、赤坂が花柳界として発展する中で、
豊川稲荷は芸道の上の達を願う人々にとって欠かせない存在に。
そして、近くの大企業からは、
荼枳尼天の「富貴福徳」や「金」「運上昇」のご利益が
篤く信仰されるようになりました。

境内を訪れると、のぼりや提灯に書かれた
芸能人の名前が目に留まります。
その光景は、時代を超えて豊川稲荷が多くの人々に愛され、
支えられてきた証でもあります。