今回の記事は、元警備員をやっていた
方のニュース記事に触れて、ヒントを
受けた事が発端です。
忙しいのはいい事なのか?という
多忙信仰について斬り込みます。
「気がつけば警備員になっていた」を
著した、堀田孝之さんの記事です。今は
ブックライターをされています。
気がつけば警備員になっていた。-高層ビル警備員のトホホな日常の記録ー [ 堀田 孝之 ] 価格:1,430円 |
彼は都内高層オフィスビルで警備員と
して勤務していました。
その時の気づきが記されているのですが
注目するのは彼の人間ウオッチング。
一流と二流の違いをはっきり指摘して
います。
その中でも今回のテーマである多忙信仰
に一石を投じるものがありました。
一流と二流を分けるもの。その一つが
「歩くのが遅いか否か」です。以下
引用します。
意外かもしれませんが、一流の人物ほど
「歩くのが遅い」傾向にあります。
一流ビジネスパーソンは分刻みの
スケジュールで走り回っている、
といったイメージがあるかもしれませんが、
そもそもスケジュールが分刻みに
なっている時点で二流だといえます。
某AI(人工知能)開発関連企業のCEOは、
昼休みによく敷地内の公園をのんびり散歩
していました。
巡回中の私に頻繁に話しかけてくれ、
お仕事のことを伺う機会があり、
次のような話をされていました。
「堀田さん、急がなきゃできないような
仕事なら、初めからしない。僕は好きなこと
しかしない。だから何も急ぐ必要はないんだ。
このビルで働いている人たちが、どうして
みんなせかせかしているのか僕には
わからないね。何も焦ることなんてないのに」
これぞ一流だと思います。歩くのが速くて
せかせかしているような人は、
スケジュール管理が甘く、ムダな仕事をして、
時間を浪費しているから焦っているのだと
わかりました。
一流は、本当にしたい仕事に集中します。
仕事中は作業に没頭し、それ以外の時間は
リラックスタイム。
スケジュールを完璧に管理できているから、
歩くのが遅いのです。その時間に新たな発想が
生まれることもあるのでしょう。
同じ理由で、エントランスのソファなどに
座って、PCやスマホで仕事をしている人も
二流だといえます。
通勤電車の中でPCを開いているなど論外です。
自分はバリバリ働いているつもりかも
しれませんが、そんな場所で仕事をしなければ
ならない時点で、
スケジュール管理が甘く、本来はオフィスで
するべき仕事の集中力もなく、一流ではない
ことを証明しているといえます。
以上引用を終わります。これについては
様々な意見があるでしょうが、個人的には
身につまされるものでした。
日本人は忙しいという「状態」に価値を置き
過ぎる弊害を語っている。小人閑居して不善を
なす、という論語の影響もあるのかな。
忙しかろうが、そうでなかろうが「結果」を
出した人が勝ちです。それが資本主義。
僕ら末端の労働者が、忙しくしていないと
リストラされる、という強迫観念もあるかも。
僕は過去記事で、日本人が貧しくなって
しまったのは「溜め」が枯渇したから、と
主張しました。
詳しくは過去記事「想像力のはく奪」を
ご覧ください。
忙しすぎて、想像力がはく奪され社会が衰退
してしまっている。
「貧乏暇なし」が如何に深刻なのか。
中間層がなくなり、貧しい人はより貧しく
なっていく。
想像力と言いましたが、その根底にある
体力・時間・金銭・人間関係などの「溜め」
が枯渇してしまっているのです。
忙しい=結果を出すではない。特に
クリエイティブな仕事に従事する人は
そうでしょう。
自分は末端の労働者で、クリエイティブな
仕事には就いていない。と反論する人も
いるかもしれません。
末端の労働者でも、自分のアイデアを
出すシーンが必ずあるはずです。
そもそも今回の記事をUPしたのは、警備
であっても、自分を豊かにするビジネスの
一環である、と考えている人がいるから。
忙しすぎて、想像力まで欠いてしまうのは
自身の成長まで奪われてしまいかねない。
自分の働き方が、自分の未来に資するもの
なのか、と忙しすぎる中で少し考えてみる。
忙しさそのものに価値を置き過ぎない。
それ以上に結果が大事である。結果とは
自分自身の成長も含みます。
今の環境が忙しすぎて、転職を考えている
ならば、「溜め」を取り戻すための環境を
考えてみるのも悪くありません。
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