皆さんもニュースでご存じと思いますが、
上記タイトルの観光船が遭難し、悲惨な
現状が明らかになりつつあります。
今回は、その原因と対処について提案を
していきます。警備にも通じるものです。
当該観光船は、過去に事故を起こして
損傷部分が修理されていなかったとか、
悪天候でも無理に出航したとか。
色々な原因が挙げられていますが、僕は
「末端の労働者を蔑ろにした」と個人的に
観ています。
以下報道(読売新聞)の抜粋です。
観光船を運航する「知床遊覧船」(北海道斜里町)
は、2020年末に退職した元船長の男性によると、
21年3月までにスタッフ5人が辞めた。
会社側の人員整理方針と意見が合わなかった
ためという。
他社の船長によると、大量退職後、知床
遊覧船の船が岸に近づきすぎたり、定置網の
近くを通ったりする様子が目撃され、
「操船技術が未熟だったようだ」という。
「普通は座礁なんてしない。いつか人命に
関わるような大きな事故が起きるのでは、
と心配していた」と話した。(抜粋終わり)
報道にあるようにスタッフの大量退職で、
安全品質を保持することが困難に
なっていた。
また、船長も天候を見て出航が困難と
思っていたのでは。漁船関係など周囲
からも中止を勧める声があった。
これに抗えなかったのは、社長が出航を
強要したのでは、と想像できます。
小さな会社では、ビジネスオーナーたる
社長の鶴の一声が絶対です。
これだけでも許し難い指揮命令権の乱用
ですが、本日は奇しくもJR福知山線脱線
事故の日でもあります。
両事案とも、同根と観ます。
以下事情を知る人からの話を紹介します。
この事故は、労使紛争の中で国労排除の
中で起きた事故である。
あの時、国労組合員を本務から外し
当局に都合の良い未熟な職員を運転士
に採用し仕事をさせた結果起こった。
使用者側は、あのような事故を起こした
後でも、JR東海のトップを経営者団体の
トップに置くなど全く反省しない。
以上のような事情を聴きました。
会社にとって従順な従業員こそ至高で、
安全面のあるべき姿や、労働者としての
権利を主張する人は煙たいので排除したい。
国鉄の民営化は、国労潰しの一面もあったと
言われていますが、このような事故の遠因
になった可能性も排除できません。
大きな組織でさえそうなのです。小さい
組織なら、経営者に逆らえない。労働組合
もないでしょう。
理不尽過ぎる業務命令が嫌なら、辞める
しかありません。
観光船の事案は、労働者=消費者という
事を忘れ、従業員を蔑ろにした結果、
消費者に被害が及んだ。痛ましいです。
資本主義の在り方を変えない限り、怖い
話ですが、同様の事案は続くでしょう。
もう安心して船や公共交通機関には
乗れないのか。
そんな中、末端の労働者として何ができる
のでしょうか?
まず、理不尽過ぎる命令にはNOと言う。
これは労働者側が団結しないと難しい。
そうでなければ辞めるしかありません。
どんな無理難題でもやってみせれば
報われるのは、年功賃金・終身雇用
時代の産物です。
ブラック企業は年功賃金・終身雇用時代
のインセンティブがしぼみ、指揮命令権
だけが、異常に肥大し暴走したもの。
ただ仕事の少ない地方では、辞めた後を
考えると躊躇するのも否めません。
そこでセーフティーネットの拡充です。
具体的には失業給付の会社都合退職条件を
緩和する。
自己都合退職では、失業給付まで数か月
待たされます。ペナルティーみたいな
給付制限も撤廃していい。
参考までに過去記事「会社都合退職への道
(前編)」をどうぞ。
ブラック企業やパワハラに対抗するには
雇用の流動化が有効、という声があります。
雇用の流動化を促進するには、セーフティー
ネットの拡充が必要です。
最後に上記のような事故事案は、
風化させないような努力も重要。
過労死などの事案もそうですが、一時は
騒がれても、しばらくすると体制側は
元に戻ってしまう事もしばしばです。
一時のモグラたたきにならないようにする。
その為の報道も忘れない。
これはマスコミの責任でもあります。
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