今回は、交通誘導警備の休憩時間
ひいては労務管理について深堀りして
いこうと思います。
交通誘導警備で最もポピュラー?なのは
片側交互通行。
工事規制区間の両端に警備員を配置し、
工事で一車線を潰し、残りの一車線を
使って、片方ずつ車両を流す。
やった事がある人は分かりますが、気の
抜けない現場です。常に状況を見て
止めるか流すか判断しなくてはならない。
で、休憩時間ですが工事の作業員は
一般的に1時間休めます。
悲しいかな、現場の付属品扱いにされた
警備員の休憩時間は、侘しいもの。
工事は休憩でも、規制している以上
交通誘導は続けなければいけません。
多くは1時間の間に、交代で休憩を取り
ます。
規制区間内に1人警備員を置いている
現場なら、工事の休憩中は一人フリーに
なるので、20分づつ休憩。
では、2人現場ならどうするのでしょうか。
僕がかつて勤めた警備会社では、別途1人
の隊員を1時間だけ現場に派遣します。
これは休憩回しと呼ばれ、嫌がられて
いました。1時間だけ働くために段取り
をして、現場と行き来する。稼げない。
かといって警備会社も、現場監督も
警備員を増やすことは良しとしません。
人件費がかさみますから。
いかに安くあげるか、資本主義の
システムではこれが至上命題です。
削減の犠牲になるのは、いつの時代も
立場の弱い側です。足元を見られる
警備員。
代わりは幾らでもいる、使う側が
そういうスタンスならば、尚更です。
ここで問題提起したいのですが、
果たして昼休憩20分は短いのか?
僕が交通誘導警備に従事していた時、
不満はあっても、疑問には思って
いませんでした。
本来1時間ある昼休憩を取れなかった
時間分は、労働時間(8時間を超えれば
残業扱い)にカウントされていました。
しかしながら、昼休憩は20分では
短い、何とかしようと思う事が改善に
繋がります。
ある人からの情報によると、現場監督と
話して、昼休憩時間以外にも休憩回しが
できるようにしたそうです。
これ、現場監督との信頼関係と交通誘導
警備員のチームワークが不可欠です。
昼休憩以外に休める。これが交通誘導
警備で、如何に貴重か。
昼休憩が20分しかないと、おにぎりを
詰め込んで、トイレに行って終わり。
一服する暇もない。
ちなみに昼休憩以外にトイレに行きたく
なったら、相棒に「ごめん!」と断って
速やかに終わらせる。
そうなると水分も控え気味になります。
夏場だと熱中症の危険もあります。
一方タバコを吸う人はクッションドラム
(交通規制に使う太鼓のようなもの)の上に
煙草を置いて、旗を振りながら吸ってました。
もしそんなことをしている警備員を見たら、
休憩を取れない環境なんだな、と苦情を
入れる前に想像して欲しいです。
最も、そういった警備会社は労基法や
労働安全衛生法にも疎いと思われる
ので、就職はお勧めしません。
昼休憩以外に、午前午後1回ずつでも休憩
時間があれば、トイレに行って一服も可能。
英気を養い、モチベーションも回復。
これがあるだけで、1日の疲労感が違って
きます。現場が終わった後の清々しさも。
結論として、交通誘導警備員の真価とは
又はリーダーシップとは、仲間をいかに
消耗させないかというマネジメント。
能力的に差がほとんどないならば、
コンディションがいい方が勝つのが
戦(いくさ)です。
上記の様にこまめに休憩を取れる環境で
あれば、健康面で故障して離脱していく
隊員も減るはずです。
緊張続く交通誘導警備の現場では、
短時間でも仕事から解放される事が、
いかにありがたいか。
まずは昼休憩20分は短いという、
隊員同士の意識を均一にしていく
取りくみも要ります。
交通誘導警備員は、長く続く人は
少ないからといった使う側の認識で、
労務管理は軽視されがちです。
そんな環境でも、何とかしようとする
隊員が貴重なことか。そんな人は警備
以外の仕事に就いても活躍するでしょう。
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