僕が警備員を辞めた理由

あるマネジメントの質問サイトで、有為な
部下が退職表明した。どうすればいいのか
といった相談がありました。



答えは「無かった事にしろ！」というもの。



サッカーの監督で、移籍された選手の事を
嘆くのではなく、現状勢力で結果を出す例え
を挙げていました。



今回は、僕が警備時代に退職した会社の上司
から見た、僕の退職劇と辞め方が上手いほど
より良く次に繋がる話をします。



カテゴリ「施設警備３〜ブラック企業編」の
B社。僕は隊長に誘われる形で入社しました。



入ってみると、ホワイト企業を装ったブラック
企業。リーマンショックで顕在化。パワハラで
追い詰め支配するのが上手い所長＆隊長。



僕はそんな中でも、恩を返さなければという
義理で、班長を引き受け頑張っても限界でした。
退職表明をした時、隊長は驚いたでしょう。



驚くと同時に、怒りも沸いてきたはずです。
俺が口を利いたじゃないか。この裏切り者。



お前の理不尽三昧のパワハラが原因なんだよ、
と言い返したくなりますが、ここはお互い様。



確かに根回しなく、突然辞めると言われれば
マイナスの感情が出てくる。しかしどんどん
追い詰めていく隊長に抗う術はありません。



機嫌を損ねれば、理不尽にクビを切られるかも
しれない。僕じゃなくて他の隊員もそうでした。
管理ではなく、支配されていましたから。



表向きは、リーマンショックで会社が先行き
不安で辞めるという事でしたが、本音はとうに
見抜かれています。



さらに最後の挨拶で「責任者になった隊員は
クビか降ろされるかのどちらかだ」と皆の
前で言い放ちました。



制服を返しに行った時「辞めやがって」と
言わんばかりの所長。



プロレスで言えば、場外乱闘になり椅子や
机を持ち出して、カウント２０以降も乱闘
を続けノーコンテスト。



辞められた方にしてみれば、組織へ損害を
与えた戦犯のように思われていたでしょう。



お互いの言い分はあるとはいえ、後味の悪い
結末となってしまいました。ムチでしばく
上司を、後ろから蹴っ飛ばしたようなもの。



僕はかなり所長＆隊長から恨まれたかも
知れません。自分のした事は棚に上げる
のが人間ですから。



隊長サイドから、お別れ会の提案が無かった
事が、如実に物語っています。



あれ？僕は一番仕事をした隊員と、隊長は
言ってましたよね。それとこれとは別か。



ブラック企業全般に言える事ですが、深入り
するほど辞めにくくなり、面倒な事になります。
僕は２年在籍が限界でした。



反省点としては、同業他社C社に行くと公言
したのが、火に油を注いだとも言えます。
いずれバレる事です。



結論として、どうすればよかったのか。どういう
辞め方が禍根が残りにくかったのか。



B社から、警備業界を脱出する転職がベストだった
のです。同業他社に転職されるのは、屈辱的です。



それが無理なら、転職の準備として職業訓練に
行くという口実が良かった。実際にB社を辞めて
職業訓練に行くという、選択肢もありました。



相手がどんなにブラックで、理不尽三昧でも
恨みを買うのは生産的ではありません。



この辺をもっと上手くやれれば、すなわち
社会人としてもう少し相手の気持ちに配慮を
すれば、禍根は残らなかったのか。



その報いかどうか知りませんが、カテゴリ
「エピローグ〜さらば警備業界編」でD社
入社時に、B社時代の元隊長と鉢合わせ。



良くも悪くも濃い因縁は引きが強いようです。
上記の鉢合わせは、僕が警備業界を脱するに
必要な、清算だったのかもしれませんね。



蒔いた種を一つづつ刈り取ったのが終わって、
僕は新天地に行く事が出来たと思っています。

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