僕が警備員を辞めた理由

一日の始まりである朝。この時に多くの
リソース（資源）を消耗するのは生産的
ではない、と言われています。



着ていく服を曜日で決めていたジョブズ氏、
現役時、朝食をカレーに固定していた
イチロー氏などのエピソードを聞きます。



朝から、葛藤するというのは多くの脳的に
多くのリソースを消耗するので、それを
避けて、よりよいパフォーマンスを出す。



上記のような達人でなくても、警備において
朝からのリソース消耗について、留意する
べきことはないか、と言うのが今回の記事。



施設警備にターゲットを絞っていきますが、
日勤オンリーの施設なら、一般の労働者と
ほぼ同じです。



ところが、２４時間拘束の当務はどうか。
疲労度MAXの朝に引継ぎなど、面倒な事
はやってきます。



仮眠はあったとしても、血圧が本来下がって
いる時間帯に活動しているのです。



僕が当務明けに健康診断に行くと、血圧が
高く、何度か測り直していました。



交通誘導警備もそうですが、現場開始と終了
時点で緊張感MAXになります。交代する
前後の時間帯は危険因子が多い。



朝礼がある職場は、引継ぎをスムーズにする
意味で、施設警備には重要です。



疲労感と緊張感に高まる朝方に変な事案が
起きるほど、心身削られます。



カテゴリ「施設警備３〜ブラック企業編」の
B社時代、僕は夜間時間帯の責任者として勤務を
終えた後、残って警戒杖の訓練をしていました。



それとは別の勤務で、明け方の突然の暴風雨で
施設内駐車場に置いていたカラーコーンが飛び、
当務後残って周辺を捜したりしました。



今考えれば人がいないからと言って、何てバカな
事をしていたのだろうと思います。こういうのが
積み重なり、故障や病気の原因になる。



今回強く言いたいのは、責任感を以て従事する
人ほど、消耗が激しい事を知って欲しい。



平隊員なら、ルーチンワークをこなして面倒な
事は責任者に振ればいい。仕事の強度としては
大きな差があります。



施設警備は楽だから、大したことはない。
こう考える隊員は、責任感を持って従事して
いないお気楽隊員です。



責任者の見えない苦労に感謝しないどころか、
文句だけは百人前だともはやブラック隊員です。



どんな仕事でも、責任を持って真剣勝負すれば
しんどいし、消耗します。



警備だからといって、そのダメージを過小評価
していると、後々深刻な事になるかもです。



隊長・副隊長その他責任者で変則シフトに入る
隊員は、２４時間特に朝方受けたダメージを
計算してメンテナンスしましょう。



あなた方は、平隊員とは負荷が違い過ぎるの
です。当務明けで別の現場に応援に行くのは
平隊員の負荷が基準です。



悲しいかな、一月の責任者手当よりも他の現場に
一日応援に行った日給分の金額の方が多かった、
なんてことも良くある話です。



使う側も責任者の負荷を考えて、他の応援に
行かないでも足りる手当を出すべきなのです。



結論をいうと、警備に限らす責任者の負荷は
思った以上に大きい。警備だからと無理をする
と、将来困った事になる可能性も。



当務での消耗度を計算して、休養を取り
心身をメンテナンスするのも自己管理。



この辺は、自分の体力を見て個人の判断で
行うしかありません。自分の人生で責任
取れるのは、自分しかいないのですから。



警備を続けるにしろ、他の仕事に就くにしろ
心身を損ねないことは切り札です。特に
中年以降は身体が大事になってきます。

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