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2018年02月01日
2018年2月2日22:30発表ー米国「2018年1月集計分雇用統計」(結果検証済)
T.事前投稿
ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。
本指標の反応分析はこちらに詳述しています。
せっかくFXで取引するなら、@ 取引する指標や他の指標との関係性、A その指標発表時の反応の特徴や傾向、を知っておいた方が楽しめます。言わば、観光地に行く前に「うんちく」を仕入れておくのと同じです。
今回発表は2018年1月分集計結果です。下表に指標要点を纏めておきます。
今回の市場予想では、失業率や平均時給が前回同値です。もし発表結果も前回と同じなら、反応はNFP増減の市場予想との差だけに依存します(と単純化します)。このとき、NFP増減発表結果が市場予想と1万人ズレる毎に、過去平均における直後1分足は50pips以上の値幅となります。
前掲の詳細分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 直前10-1分足は、事前差異との方向一致率が76%となっています。今回の事前差異はプラスなので、直前10-1分足は陽線と見込まれます。
- 直前1分足の陰線率は80%です。この数字を見て、この期間にロングをオーダーすることはあり得ません。ショートか取引きしないかが選択肢です。
- 直後1分足の陽線率は53%と、偏りがありません。がしかし、直前1分足は直後1分足との方向一致率が37%となっています。どちらかと言えば、指標発表の直前・直後とは逆方向に反応することが多い訳です。
けれども、前述の通り、直前1分足は陰線率がかなり高く、直後1分足の陽線率は53%で偏りがありません。
期待的中率1−0.37=63%は、取引の論拠とするには心もとない数字です。雇用で改善傾向が続く間だけしか通用しない傾向かも知れません。 - 事後差異と直後1分足の方向一致率は86%です。発表結果の市場予想に対する良し悪しには、かなり素直に反応します。そして、直後1分足と直後11分足の方向一致率は89%あり、その89%の方向一致時に直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を超えて反応を伸ばしたことが78%です。
指標発表から1分を過ぎても反応を伸ばし続けているのだから、初期反応方向を確認したら追撃は早期開始です。 - 直後11分足の過去平均跳幅は59pips、過去平均値幅は40pipsです。平均的なヒゲの長さは全幅の32%で、特にヒゲが大きい訳ではないにせよ、平均的に19pipsのヒゲなので高値掴み/安値掴みには気を付けましょう。
むしろ、このヒゲが平均19pipsもあるということは、この間の取引で何度も他の指標発表直後と同じぐらいの追撃・逆張りを繰り返すことができます。指標発表から1分を過ぎれば上下動のスピードもかなり落ちるので、その分だけ、他の指標の発表直後よりも追撃が行いやすいとも言えるのです。
直後1分足終値を超えて直後11分足終値が反応を伸ばしていたことは44%です。けれども、前述の通り、直後1分足と直後11分足の方向一致率は89%あり、その89%の方向一致時に直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を超えて反応を伸ばしたことが78%なのです。
感覚的な話で恐縮ながら、指標発表から2〜5分ぐらいは順張りで追撃を、それ以降は逆張りを中心に取引すると、成績が良いようです。
以上
U.事後検証
以下は、2018年2月5日に追記しています。
指標結果と反応を纏めておきます。
結果は、NFP増減が前回・予想を上回り、失業率と平均時給は前回・予想と同値でした。反応は陽線でした。
取引結果は次の通りです。後述するように、ほぼ過去の傾向通りの反応となり、取引は上手くいきました。
事前分析内容を検証しておきます。
- 直前10-1分足は、事前差異との方向一致率が76%となっていました。今回の事前差異はプラスだったので、直前10-1分足は陽線と見込まれました。
結果は僅かながら陽線でした。 - 直前1分足の陰線率は80%でした。
結果は陰線でした。 - 直前1分足は、直後1分足との方向一致率が37%となっていました。どちらかと言えば、指標発表の直前・直後とは逆方向に反応することが多い訳です。
結果は、直前1分足が陰線、直後1分足が陽線でした。 - 発表結果の市場予想に対する良し悪しには、かなり素直に反応していました。そして、直後1分足と直後11分足の方向一致率は89%あり、その89%の方向一致時に直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を超えて反応を伸ばしたことが78%でした。
結果は、今回の事後差異がプラスで、直後1分足は陽線でした。また、直後1分足跳幅を超えて直後11分足跳幅は反応を伸ばしました。 - 直後1分足終値を超えて直後11分足終値が反応を伸ばしていたことは44%でした。感覚的な話で恐縮ながら、指標発表から2〜5分ぐらいは順張りで追撃を、それ以降は逆張りを中心に取引すると、成績が良いようだと、事前に言及していました。
結果は、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が反応を伸ばしており、この点で過去の傾向とは異なりました。
以上
2018年2月1日24:00発表ー米国景気指標「2018年1月集計分ISM製造業景況指数」(事前投稿)
T.事前投稿
ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。
本指標の反応分析はこちらに詳述しています。
せっかくFXで取引するなら、@ 取引する指標や他の指標との関係性、A その指標発表時の反応の特徴や傾向、を知っておいた方が楽しめます。言わば、観光地に行く前に「うんちく」を仕入れておくのと同じです。
今回発表は2018年1月分集計結果です。下表に指標要点を纏めておきます。
前掲の詳細分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 同月集計分のNY連銀製造業景気指数(以下、NY連銀指数と略記)とPhil連銀製造業景気指数(以下、Phil連銀指数と略記)の実態差異の符号が一致するとき(前月より当月が、両指標でともに改善したか悪化したとき)、ISM製造業景況指数発表直後1分足の反応と方向一致率が72%となっています。
同じ1月集計分のNY連銀指数の実態差異符号はマイナスでした。Phil連銀指数の実態差異符号もマイナスでした。よって、当月本指標の直後1分足は陰線となる期待的中率が72%です。
指標発表直前にショートをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切します。 - 指標発表後は、反応方向を確認次第、追撃開始です。本指標は発表から暫く反応が伸びやすいので、取引しやすい指標だと言えます。
論拠は、直後1分足と直後11分足との方向一致率が79%あり、この79%の方向一致時だけに注目したときの直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことが81%に達しているためです。指標発表時点から見たその後の方向一致率が高く、且つ、反応を伸ばしているのだから、指標発表後に反応方向を確認したら、追撃は早期開始です。
そして、そのポジションは指標発表から1分を過ぎたら、早めに利確の機会を窺うべきです。直後1分足跳幅と直後11分足値幅とは、過去平均値が一致しています(利確できません)。 - いわゆる「抜けたら追う」べきポイントは、直後1分足値幅が陰線で8pips以上・陽線で20pips以上です。
直後1分足終値を見て値幅がこの閾値を超えていたら、追撃は徹底です。
直後11分足のヒゲの長さは、過去平均で全幅の30%です。これを目安に上下動を見ながら、反復徹底しても良いでしょう。
以上