A life is manga 蒼乃シュウのマンガ道

元TBSのおっさんが若くてきれいなジャーナルスト志望の女性を

ホテルに連れ込んで強姦したというニュース。


その他、

就活中の女子学生が就活先のOBにホテルに連れ込まれたという話。


最近では美容師が客に常習的にわいせつな行為をしていたという…。



痴漢にあうと、あった方にも問題があるとか言う人。

夏で薄着だからって嘗め回すように女性を見るおっさん。


最近テレビに良く出てる高学歴女子が「男性に選ばれたい」と

堂々と言う…。


なんかおかしい。


男に性的な目でみられなくても

女の子はちゃんと女の子らしく生きれるはずだと思う。


男は女の子からイイ男、カッコイイ男として見られたい、というのは、わかる。

尊敬はしないけど、そういう気持ちは、わかる。

でも逆はない。

女の子は別に、男からイイ女、かわいい女に見られたいとは思わない。

それなのに、

「女の子がある日男の子に出会って変わる」的なものを

求めている人は多いし、「そういうもんでしょ？」と言う大人は多い。



私がこれらのセクハラのニュースで何を憤っているのかというと、

「美容師が客に性的な行為を…」

っていう件、

そういうのって、マンガではよくあるシチュエーション。


しかも男向けエロ漫画ではなく、女の子向けのマンガでだ！


女の子向けH雑誌で描くとき、

「女の子はHなコトとかそういうのは求めてないのに、男の子のほうから

無理矢理（でもイヤじゃない程度）誘われて…というシチュエーションにしてください」

と言われる。


なので、もしも万が一、女の子の方からHに誘う場合は、

「お酒でついよっぱらって…」とか、のっぴきならない理由が必要なのだ。


そうしてHマンガの主人公の女の子たちは

お酒に酔ったり、美容師に特別サービスを受けたりしながら

性的な施しを受ける。

そして男は「前から好きだった…」とか言う。


んなアホな！である。


女の子向けのHマンガの主人公はちょっとアホな子が多い。

こんなこと本当にあったら事件だ。セクハラだ。強姦だ。



そして、私もかつて編集者に促され、そういう女の子を描いてきたことが…


すごく悔しい。そして恥ずかしい。


エロいマンガは描きたい。

でも、私の思うエロさは編集者の言うエロとは

かなり違っていた。


「もっとエロいの描いてください！」と何度も言われた。

エロさってなんだろう…


私が思うエロさは、女の子がそのままの姿でいることだ。


女の子が自信をもつことだ。


女の子が力を確認することだ。



男のいいようになることではない。




百合マンガ「pink and blueberry」第一部　全5話

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