2019年05月24日
売れない漫画家マチ子がかわいい!「こんな編集者と寝てはいけない」
1巻が無料だったので試しに…と思って読んでみたら
想像以上のおもしろさに驚き!でした!
これ、おもしろいよ!おもしろい!!
売れない漫画家のマチ子がかわいい!
いわゆる「モテるタイプ」ではないし、
地味でオタク…な感じなのに、次から次へと
癖のある編集者に狙われる…!
これ、リアルです。
いえ、漫画家が編集者にセクハラされるなんて、
実際にはあり得ないけど(…と思ってるんだけど?)
このマチ子の自信のなさに隠れる色気が妙にリアルです。
実際、「モテる」とはちょっと違うと思うんだけど、
「手を出してしまいそうになる」女の子というのは
マチ子のように、自信なさげで隙のある女の子なのだと思う。
それと、1巻のあとがきを読んでビックリしたのは、
てっきり、この漫画は大手の漫画編集者に散々振り回されて
「もう編集者なんていらない!!」
と吹っ切れた漫画家が描いたものだと思っていたのです…が、
現役で講談社の編集者と共に生み出された漫画で、
(どこまでかはわからないけど)主人公マチ子は
作者そのものだったのです!
それと、1巻のコミックスが発売されたのが2015年ということ!
えええ!
今から4年も前!?
4年も前にすでにこういうスタイルの漫画があったとは…
ショックです。
4年前に読みたかった…。
私もたぶん、同じころに「小悪魔switch」にも収録されている
売れない漫画家を主人公にした話があるのですが。
内容は全然違うけど、キャラはちょっと似てて、同じ時期に
同じように崖っぷち漫画家の話を描いてたのかー
と、しみじみ思いました。
が!そのころの私は、
きっと、全国の崖っぷち漫画家のみなさんと同様、
ネームが通る!こととか、単行本が出る!とかを
願いながら生きていた。
とにかく、
漫画を描きたい!
漫画家を続けたい!
原稿料をくれ!
印税をくれ!
実家には帰りたくない!
つまり、
漫画家として売れたいんやー!
という欲望が渦巻いていたのだ。
漫画が売れる、つまり、すべてのはじまりは
「漫画が雑誌に載ること」からはじまる。
それ以外はあり得ない。
そして漫画が「載るか載らないか」は、
すべて担当編集者にかかっている。
つまり、
なんやったら編集者と寝てもかまわない!(つまり枕営業)
と、いう短絡的な思考は、誰でも一度は考えたことがある
(かもしれない)
この漫画はそこから始まったんだと思うけど…
でも、そもそも「あとがき」を見て、その案は
編集者が提案したとのこと。
と、いうことを知ったときには
ちょっと…その編集者に対して吐き気がしました。
結果的にこの漫画はおもしろくなった。
でもそれは作者さんの力量です。
でも、「あの連載を立ち上げたのは俺だから」って
あとからその編集者は「俺のおかげ的なこと」を言うのでしょう。
なんかムカつく。
そもそも、「編集者と寝てでもこの子は載せてほしいんだな」
って目で漫画家を見てたってことでしょう。
はっきりそう言わなくても、心のどこかで
そういうふうに見下してたんでしょう。
すごくムカつく。
私もそうだったけど、
「漫画を載せてもらうためには編集者のOKをもらわねばならない」
という状況って、すごく辛いです。
編集者には逆らえないってことでしょう。
でも、「売れてないから仕方ない」という自分に対しての
自信のなさが、そういう状況を「当たり前」だと
思わせてしまうのです。
実際、人気が出て売れたら編集者の態度は変わります。
なかなか売れなかったら、編集者の態度はどんどん大きくなっていきます。
漫画家は居たたまれない気持ちになります。
それが当たり前!
悔しかったら売れてみろ!
と、ずっと自分に言い聞かせてきました。
あーあ、でももうそんなの嫌!
この漫画に描いてあるように、
いろんな編集者がいるのです。
編集者の言うことがすべて正しいというわけでは
全然ないのです!
漫画が売れたら、編集者の手柄、失敗したら漫画家の責任。
大手のマンガ業界とはそういう世界です。
それって、そもそも「漫画が好き!」とか
「漫画を描き続けたい!」という気持ちとは
違う方向に行ってます。
編集者という壁がなく、漫画家が自由に創作に打ち込めることが
普通になる日を願っています…。
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