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posted by fanblog

2024年01月09日

ミミック1号

 宝箱の形をした人食い生物のことを「ミミック」と言うのだそうです。中世の伝説やおとぎ話などに古くから登場していた怪物のような感じもしますが、実際には、そのような昔の伝承は存在せず、近年のRPGゲームやファンタジー物語の中で、はじめて使われだしたモンスターなのだとも言われています。

 このミミックは、宝箱に擬態していて、本物の宝箱と勘違いして、蓋を開けた犠牲者をパクッと食べちゃう訳なのですが、本当に、これはごく最近に生まれたアイディアだったのでしょうか。カバンのたぐいが主人を食べちゃうようなストーリーは、けっこう過去の小説やマンガなどでもあったような気もします。

 で、最近、私のこのブログでも度々登場しているコナン・ドイル氏の作品を読み漁っていますと、「縞のある衣類箱」(1897年)なんて短編を見つけました。ネタバレしていますので、詳しい内容までは紹介しませんが、この作品に出てくる”箱”なんて、実質上、ミミックと呼んでもいいようなアイテムなのであります。

 どうしても、シャーロック・ホームズや「失われた世界」ばかりが取り上げられがちなコナン・ドイル氏なのですが、彼の書いた他の作品もいろいろと読んでみますと、けっこう、意外な発見が多いのです。

posted by anu at 13:47| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ・本
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