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2023年09月21日

「地球国家2106年」=「世界はこうなる」

 ウェルズの「空中戦争」「今より三百年後の社会」が手に入るという事で、私個人としては、再びウェルズのマイブームが到来しており、ウェルズの作品をもっと読みたくなったので、まだ未入手だった作品を新たに購入しました。

 それが、この「地球国家2106年」(読売新聞社・1973年)です。
地球国家2106年.jpg
 この作品は、それなりに邦訳本は出ていたのですが、SF小説というよりも、架空未来史っぽい内容だと聞いていたので、今まではちょっと手が伸びずにいました。今回、やっと購入に踏み切った次第です。

 実は、吉岡義二さんが訳した「地球国家2106年」は、題名を変えて、何度も再発売されていました。最新のバージョンは、1995年に明徳出版社から発行された「世界はこうなる」上下巻で、それも各巻300ページ越えという大作だったので、250ページしかない「地球国家2106年」は「もしや、完全版ではないのでは?」と一抹の不安も感じたのですが、実際に「地球国家2106年」の現物を拝見しますと、本編の全てが2段組で、細かい字でビッシリ埋め尽くされておりました。これはこれで、気合を入れて読まなくてはいけなさそうです。

 ちなみに、私は、「モロー博士の島 完全版」(創元SF文庫)の巻末付録「ウェルズSF作品邦訳書誌」を手引きにして、ウェルズのSF小説ばかりを集めていたのですが、実際には、ウェルズはSF以外の普通の小説もいっぱい執筆しています。

 いずれ、私は、それらの普通の小説にも手を出すようになるかもしれません。調べたところ、現時点では、ウェルズの普通の小説は、以下のようなラインナップが邦訳されています。

「トーノ・バンゲイ(上・下)」(岩波文庫・1953年〜1960年)
「アン・ヴェロニカの冒険」(国書刊行会・1989年)
「キップス 素朴な魂の物語」(Independently published・2019年)
「ポリー氏の人生」(白水社・2020年)
「ホイールズ・オブ・チャンス」(Kindle・2023年)
「パーフェクト・ジェントルマン」(Kindle・2023年)

posted by anu at 17:46| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ・本

2023年09月17日

電子書籍の最新事情

 電子書籍は、長らく、漫画ばかりを読んでいたのですが、最近、小説の方も販売状況も再確認してみたところ、なんだか、とんでもない事になっておりました。

 まずは、私が愛読しているH・G・ウェルズの長編小説が、二つほど、電子書籍版で新たに発売。一つが「上地王植琉の私訳古典シリーズ7 空中戦争」(電書バト)。もう一つが「今より三百年後の社会 眠れる人の目覚めるとき」(扶桑社・オンデマンド可)です。

 いずれも、大昔(明治時代!)に邦訳されていた作品でして、原書の入手は諦めていたのですが、まさか、今ごろ、電子書籍で購読可能になるとは!「今より三百年後の社会」なんて、これまでは、児童向けの「冬眠200年」(偕成社)を手元に置いて、ムリに納得していたのに。

 まあ、たとえ電子書籍だろうと、こうして発売されるのは目出度い話であり、この調子で、サンリオから出版され損ねた「彗星のとき」だとか、雑誌掲載のみの「生物学的幻想曲 星の児」なんかも、ぜひ新しく出版決定してほしいものです。

 そして、もう一冊、いつの間にか発売されていたのが「新日本文学電子大系 江戸川乱歩全集(芙蓉文庫)。これが、591円という安価ながら、電子書籍の強みを生かして、本当に、江戸川乱歩氏の小説が一通り収録されていると言う衝撃本です。今まで紙の本や電子書籍で、コツコツ、江戸川乱歩氏の作品を買い集めていた私の努力と出費は何だったのだ?と思わせてしまう一品です。

 ただまあ、この本のおかげで、私も、我が「アケチ大戦争」の資料にする為に、これ以上、乱歩作品を個別に揃える必要も無くなりましたし、当分は、この本をじっくり読んで、いろいろと研究していこうかと考えております。

posted by anu at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ・本

2023年09月08日

作品の整理

 この度、ネット上で公開していた私の小説類を大量に展示終了とさせていただきました。

 複数サイトで公開していた作品につきましては、一箇所のみを残した限定公開に変更いたしましたし、古い作品もかなり引っ込めました。すでに閲覧数がほとんど伸びなくなった作品ばかりでしたので、このまま展示し続けていても、将来への展望がないだろう、と判断したからです。プロの小説だって、昔の無名作ほど入手しづらくなるのが普通なのであります。

「大人のケータイ官能小説」のエロ小説からは完全に撤退しようかとも思案していたのですが、一部、いまだに人気が衰えない作品もありましたので、それだけは残しておく形にしました。

「小説家になろう」の方も、かなりスッキリさせました。コンテスト参加作でも、私自身があまり気に入らなかった作品は、ガンガン引っ込めてしまいました。こちらのサイトについては、今後は「アケチ大戦争」をメインにやって行きたいと考えております。

 なお、今回の処置で、ネット上では全く読めなくなってしまった作品もある訳ですが、それらについては、特別に救済策も検討したいと考えております。「この作品を、どうしても読んでみたい」なんてリクエストをいただけましたら、復活なんて事もあるかも知れません。

posted by anu at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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