東南アジアと南米に分布する、
一見するとクワガタに見えない特異な形状のグループです。
当方はPenichrolucaniae亜科を独立して考えていますが、
研究者によってはLucaninae亜科やFigulinae亜科に含めたりもしています。
南米のBrasilucanus属と東南アジアのPenichrolucanus属に分けられます。
非常に小型の上に、赤枯れ材に入っているらしく発見することが困難なようですが、
発見されていない空白地帯からは新種が出る可能性が高いです。
詳しい特徴は当方はわかりませんが、ニューギニアやフィリピン(未見)からも不明種が見つかっているようです。
また化石種にPenichrolucanus kabakovi Nikolajev,2010があります。
![1.jpg](https://fanblogs.jp/anotherstagbeetlesofworld/_pages/conv_default/file/1-bbf80.jpg?maxwidth=40%25)
左:B.acomus Websiteより
中:B.acomus 記載文の絵 Ratcliffe,1984より
右:B.alvarengai Fujita,2010より
Brasilucanus acomus Ratcliffe,1984:63-64,figs.1,5,10
[Type Locality] BRASIL
ブラジルとペルーに分布。
B.alvarengaiと比較すると、前胸上部は前方向に張り出し、体形はややぼってりした印象。
点刻は薄い。
Brasilucanus属はPenichrolucanus属と比較するとかなり大型で、
初めて実物を見るとびっくりします。(とは言っても小型種ですが)
真上から見ると大顎が隠れてしまうのも特徴です。
シロアリの巣の中で共生しているのではないかと言われています。
Brasilucanus alvarengai Vulcano et Pereira,1961:474-475,fig.1
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