まるでトラグルス・ノコギリを小さくしたような種類です。
Fijita,2010で図示された個体は、
頭部が赤色 前胸側面は直線的 前胸中央の黒帯は2本 体節は赤色といろいろ違いが見られます。
もしかしたら別種?
上:P.incredibilis Fujita,2010より
下左:M.rufolineatus Holotype Websiteより
下中:M.rufolineatus 記載文の絵 Nagel,1928より
下右:M.rufolineatus ♂ Jimenez-Asua&Martinez,1963より
Pseudoscortizus incredibilis Arnaud,Noguchi et Bomans,2008:3
[Type Locality] Peru: Junín: San Luis
ヒョウモンクワガタときたらニセヒョウモンクワガタにも触れておきます。
名前の通りにヒョウモンクワガタに似た種類で、
大顎にタテヅノが出て 前胸側面は直線的 上翅縁は赤帯は入る。
♀の前胸中央部はほとんど凹まない。
Metadorcus rufolineatus Nagel,1928;257-258,fig.1
[Type Locality] Ecuador
♀のみで記載された種類です。
P.incredibilisに似るが、前胸は丸みを帯びて 前胸中央部は凹まない 上翅のラインは中央よりなど違いが見られる。
問題なのはJimenez-Asua&Martinez,1963で♂として図示されている絵で、
複眼縁はあまり角ばらないものの、P.incredibilisの♂と形状から紋の出方までほぼ一致しています。
P.incredibilisと同定間違いをしていないのであれば、P.incredibilisは本種の亜種か代置種になるのかもしれません。
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