中国のキクロマトゥスと言えば　トサカホソアカとエルザホソアカが有名ですが、
その他にも不明種が数種得られています。
中には産地に疑問があるのも混ざっていますが。
エルザ以外はどれも採集量が少ないです。

確認した限りをまとめてみたいと思います。



Cyclommatus mniszechii (Thomson,1856) :526-527 [Cyclophthalmus mniszechii]
[Type Locality] Bornéo

Cyclommatus mniszechii tonkinensis Didier,1927:164-167, fig. [Cyclommatus tonkinensis]
[Type Locality] Tonkin,Ngan-Son

Cyclommatus mniszechii ssp.
[Distribution] 台湾

Cyclommatus mniszechii ssp.
[Distribution] 広西壮族自治区

左：原名亜種　広東　Nishiyama,2000より
左中：ssp.　台湾　Mizunuma&Nagai,1994より
右中：Ssp.tonkinensis　北ベトナム　Fujita,2010より
右：ssp.　広西

大陸産のその他のキクロと比べて大型です。
和名の通りに頭部に突起が出るのが特徴です。
どの産地でも珍品のようで、大型個体も少ないです。
原名亜種の基準産地はボルネオなのですが、
Thomson, 1862:397のリストでは産地がChine,Shang-Haïとなっています 。
原名亜種の分布は上海,福建省,広東省となります。
ベトナム亜種は顎が弧を描く感じの形状で　内歯の発達は悪く
トサカの発達も弱いです。
台湾産は頭楯の形状やトサカで区別できます。
台湾産を原名亜種として　大陸の中