分布に疑問が持たれている亜種なのですが、
一概にラベル間違いとは言い切れないところがあります。
ラベル間違いの可能性もあることはありますが 追加個体も得られていますし。
他の産地では普通種でも 場所によっては珍品になる種類もいます。
例:ペレンのオキピタリス、スライヤルのタウルス、メンタウェイのリノケロス、ロンポバタンのスティーブンスなど。
分布のしかたでは ボルネオとスラウェシでは同種や代置関係にあるような種類はほとんどいませんが、
まったくいないわけではありませんし。
広域分布のオキピタリス、ティタヌス、リッツェマの他にも、
新大図鑑976のゴラム・ネブトはデバティスと代置関係にあると思われますし、
スラウェシからはサバ・ツノヒョウタンも得られます。
個体そのものを見た感じでも
ボルネオ亜種とは雰囲気が違う気はしないでもないです。
図示した♀はスラウェシの標本に混ざっていたものです。
Cyclommatus canaliculatus infans DeLisle,1970:106-108, fig.14 [Cyclommatus infans]
[Type Locality] 未見←記載文はどのように書かれているかわかりませんが、南スラウェシ州Mt.Takalarが基準産地
ホロタイプ Mizunuma&Nagai,1994より
Fujita,2010より
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