分類については当方はそれぞれを別亜種にするか、
もしくはわずかな違いということで すべてをシノニムとするべきと考えます。
以前にマレー・スマトラ産をSsp.elaphus、ジャワ産をSsp.cinnamomeusと分類されていた時に、
ビー・クワの最初のノコギリ特集で「ジャワの亜種の特徴は小型」という説明に納得ができず
大〜小まで計20♂ずつほど用意してよく調べてことがあります。
その結果 小型個体であっても頭楯の形状でそれぞれ区別できることがわかりました。
その他の特徴もあるようですが、サイズをそろえて比べると頭楯以外は微妙な感じです。
どの種でもこの産地は大型化するから別亜種というのでは納得できません。
少なくとも同サイズで比較し安定した特徴から区別ができないと。
現在使われているジャワ亜種のSsp.pallidipennisという学名にもちょっと疑問があり、
記載文としての有効性と産地があっているのか です。
一緒にジャワ産として書かれているL.confususはP.confuciusのスペル間違いで
もしこのコンフキウスが同時に得られたものならば ジャワ産というのは誤りになります。
まあ、 小型のギラファとコンフキウスと誤同定した可能性もありますが。
この種もタイプ標本を検品してみて それ次第ではまた分類が変わってきそうです。
Ssp.pallidipennis 原記載 Hope,1841:590
Descriptions of some nondescript Insects from Assam, chiefly collected by William Griffith, Esq., F.L.S., Assistant Surgeon in the Madras Medical Service
: Transactions of the Linnean Society of London 18(4):587-600
より
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