横浜でブラブラ散歩D 〜 『ザ・カフェ』:ホテルニューグランドのプリン ア ラ モード
横浜の山下公園で薔薇を観賞した後に、山下公園目の前のホテルニューグランドで、伝統のドリアを食しました。
『ザ・カフェ』というお洒落なレストランです。
その日は、ドリアの他にも、ホテルニューグランドのプリン ア ラ モードも食しました。
実は、これも、ここの伝統料理だそうです!!
↓
プリン ア ラ モード
アップルパイ
私は、プリン ア ラ モード、一緒にいった彼は、アップルパイを、注文しました。
両方とも美味しかった!!アップルパイの方は伝統料理ではないけど、さすが一流ホテル、美味しかったです!
さて、こちらのホテルの伝統料理は三つあります。
紹介しましょう。
↓↓↓
■プリン ア ラ モード
【価格】¥1,050(税込価格/¥1,134)
写真のものです。今回、私が食べたものです!
これは、アメリカ人将校夫人たちを喜ばせたいと、当時のパティシエが考案したメニューだそうです。
見た目の華やかさや、アメリカ人でも満足できるボリュームを考えて作られたとの事。
当ホテルは終戦後7年間、GHQに接収され、将校とその夫人が宿泊し、 ボールルームでは、アメリカから送られてきた最新の映画が上映されたそうです。 (←戦争に勝ったアメリカ人。良いご身分ですな。)
そんなホテルだけに、デザートに関しても、将校夫人が喜ぶものを出す必要があったそうです。
こんなお話もあります。
「お料理好きの奥様から、アメリカの有名なお菓子学校の教科書をいただき、 それでいろいろ勉強したり、サジェスチョンを受けたこともあったようです。 味だけでなく、量もアメリカの方々に合わせないといけません。向こうのデザートは、 本当にドーンッといった感じで出てきますよね。プリン一個だけというわけにはいきません。 そこで、アイスクリームや、アメリカから送られてきた缶詰の果物と組み合わせて出したんです」
それだけの量だと、従来のデザート皿にのせるのは無理。
そこで、開業当初から鰊の酢漬け用に使っていたコルトンディッシュという皿に盛りつけられたそうです。
現在に至るまで、プリン ア ラ モードには、その皿が使われていますね。
これで「量」も満足できるものが完成しました。(アメリカの女性はよく食べると思われていたんでしょうね〜)
しかし、ホテルのスタッフはそれだけで満足せず、見た目にもこだわりました。
「フランス料理に、アローというカット方法があります。そのやり方で林檎を切りました。林檎に用いたのは、ニューグランドが最初だったそうです。将校夫人からは、ウサギのようだと評判になりました」
なんと、日本特有の子供の弁当に、優しい母親が入れるウサギの林檎も、その時に誕生したものですね。
(前から思ってたけど、日本のお母さんが作る弁当って手間かけすぎ。子供も甘やかされすぎなんじゃないのって思います笑。そういう事をするのが趣味のお母さんだったらいいけど、私は絶対やらないし、うちの母親も日本人じゃないので、そんな事はしないな。てか、私の場合は、小学校〜高校まで、学校のランチブッフェでした。中々美味しかったし、日本の公立小学校の給食よりかは、美味しいと思うけど、値段が無駄に高かったな。)
しかし、プリンアラモードにこんな歴史があったなんて。
へえ、なるほど!って感じですね!私自身は、アメリカで長い間、暮らしていた経験がありますが、向こうのお菓子は甘すぎるし、カラフルすぎるし、見た目的にも、危険プンプンで、個人的に、苦手なんですけどね。元々甘いものが苦手な私に、アメリカのお菓子は微妙すぎる。まあ、クッキーとかは、美味しいですけどね。
けど、私は日本のデザートが一番好きで、このプリンアラモードも美味しく頂きました。
■スパゲッティ ナポリタン
【価格】¥1,700(税込価格/¥1,836)
日本のレストランでよく見かけるナポリタン!!
私は苦手なので、今回はホテルの伝統料理とはいえ、頼みませんでした。
トマトケチャップが苦手なんです。トマトは大好きだけど。ケチャップが無理。
食べれないことはないけど、なんか好きじゃないですね。
さて、ナポリタンですが、ホテルニューグランドの2代目総料理長入江茂忠が、米兵が茹でたスパゲッティに塩、
胡椒、トマトケチャップを和えた物を食べているのを見て、アレンジ加えて生み出した料理だそうです!
歴史をふりかえってみましょう。
終戦とともに9万人の進駐軍が横浜をうめつくしました。当ホテルもGHQ将校の宿舎として接収されました。 彼らの軍用保存食のなかにスパゲッティとケチャップがあったそうです。
茹でたスパゲッティに塩、胡椒で味付けをし、トマトケチャップを和えた物を昼食や夜食にはよく食べられていたとの事。
しばらくするとこのケチャップスパゲッティ食料事情が悪い中でも簡単に作れるということで、 街の喫茶店で出されるようになり、日本中で流行りだしたのです。戦後を担った入江茂忠総料理長は、 うちにはちゃんとしたスパゲッティ料理があるのになんで、こんなケチャップスパゲッティを皆喜んで食べているのかと思い気にしていたそうです。
(私だったら、喜んで食べないな。食べ物がない時代だったら食べるかもしれないけど、そもそもケチャップ苦手だから、ケチャップ使った料理食べるぐらいなら、普通に、塩と胡椒だけかけたスパゲッティを食べますわ。今も、時々そうしている。オリーブオイルかけたりしたら最高。)
ホテルニューグランドでは、元々、開業時より初代総料理長サリーワイルが作った、イタリアのスパゲッティ料理である、ボンゴレ(アサリ)、カルソ(仔牛肉の細切りにマッシュルームをトマトソースに合わせた料理)、ボロネーズ(俗に言うミートソース)というものがしっかりと存在していたのです。
なので、入江総料理長はホテルで出すスパゲッティとして、ケチャップスパゲッティでは、いかにも味気ないので、苦心の改良をしました。
先ず、トマト風味を生かした当ホテルならではの、ソースを作りました。(こちらのホテルのは、ただのケチャップではないようですね。)そして、ニンニクと玉葱の微塵切りを飴色になるまでよく炒め、トマトの粗切り、トマトホールトマトペーストを加え、ロリエとたっぷりのオリーブオイルを入れ風味豊かなソースを作りました。
そして誕生した伝統のナポリタン!
うん、なるほど。市販のケチャップではないオリジナルソースで作られているので。、確かに食べてみたい気もしました。
でも、やはり、ナポリタン食べるぐらいなら、他の美味しそうなメニューを食べますな・・・
しかし、ナポリタン好きな人は、一度は、こちらのホテルのを食べてみるのもいいかもしれませんね。
きっと美味しいのでしょう!
■シーフードドリア
¥2,100 (税込価格¥2,268)
初代料理長、サリーワイルが体調を崩した外国人客のために、何か喉の通りの良いものをと即興で生み出した一品です。私達は、これが目当てで、こちらのホテルにやってきたのです!!
満足満足!!前の記事でも紹介しましたが、詳細はこちら。
https://fanblogs.jp/alicedarkcastle705/archive/391/0
ホテルニューグランド、食べ物にも横浜の歴史が残る素敵なホテルでした。
横浜でブラブラ散歩@ 〜 山下公園の薔薇T
https://fanblogs.jp/alicedarkcastle705/archive/388/0
横浜でブラブラ散歩A 〜 山下公園の薔薇U
https://fanblogs.jp/alicedarkcastle705/archive/389/0
横浜でブラブラ散歩B 〜 山下公園の薔薇V
https://fanblogs.jp/alicedarkcastle705/archive/390/0
横浜でブラブラ散歩C 〜 『ザ・カフェ』:ホテルニューグランドの伝統ドリア
https://fanblogs.jp/alicedarkcastle705/archive/391/0
2016年06月17日
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