<個人的な評価:10点中8点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
二度目の観賞。前回は映画館で観た。
今回は母と一緒に家で観賞。母は、特に映画好きでもないしめったに映画やドラマを見る事はないが、一応、家族がテーマの韓国映画やドラマが好きらしいので、パラサイトは前からおすすめしてた。
母は、最後の最後まで、息子であるギウが、家族思いで父親想いな姿に感動したとの事。
しかし、やはり、何も悪い事をしていない社長が、刺されたのも理解できないとの事。
それでも、前々から「くさい」と言われて、とても深く傷ついて色々想う事があったんだろうなと。
だが、母いわく、総合的にみて、パラサイトは、まあまあ面白かったし、展開が予測不可能ではあったが、個人的に傑作とは思わなかったらしい。
私としては、傑作と思うんだけどね。
てか観たのは2度目だけど、面白かった。
家族の喜劇+悲劇。
正義とか悪とかない。
大金持ちのパク一族も悪い人達じゃないんだよね。
金持ち=悪 という単純な図式が、映画ではありがちだけど、この映画は違う。
私のお気に入りキャラは、美しく、純真、若くて“シンプル”なパク社長の妻ヨンギョ。
騙されやすい天然キャラで憎めないし、でも、ちゃんとマダムっぽい部分もあるし、美しく可愛く、そしておバカ。彼女の気持ちや家庭教師や家政婦に頼って信じてしまう気持ちもわかるんだよな。決して大馬鹿ってわけではないし、クズでもないし、意地悪でもない。むしろ妻や母としての責任を一生懸命はたそうとしているし、使用人に対しても、普通に良い人。ちゃんと給料払ってるどころか、かなり高額。
パク社長も理想の金持ち社長という感じで、外で愛人を作るわけでもなく、妻を愛していて、子髄脳。
人をあまり信用せず、人を寄せ付けないような部分があるけど、でも基本的にジェントルマン。
そう、彼らは別に悪人ではない!それが、この作品の長所。金持ち=悪 という構図ではない
むしろ、パク社長は、この作品では、被害者だ。
では、キム一族は?確かにキム一族は、この作品では加害者だ。
人様の家で何やっているんだよーーーーーーー!!!!!怒。
私も過去にシンガポールに住んでた頃は運転手やお手伝いさんとかいたけどさ。
だから、どっちかっていうと、パク一族に感情移入だけど。
私の母も、私たちが不在の間に、使用人たちが好き勝手しないように監視カメラをつけてたし、そういう事には気を付けてた。
でも、この映画のキム一族も哀れで可哀想で。家族想いなところが、さらに泣けるんだよね。
貧しくも、家族で力をあわせて生きている姿。親孝行な息子。応援したいよ。
この映画では家族がテーマ。
華人もそうだけど、韓国は、もともと、日本より、家族兄弟間の繋がりが強い。
私の母も中華系シンガポール人で、家族のつながりをとても大切にするし、母親は、私の祖父祖母にとっては最高の孝行娘だから、この映画のキム一族の家族想いな部分にも共感する事はあっただろうね。
長男のギウなんか、責任感があるし...
自分さえよければ、親兄弟どうでもいいって人がアメリカと日本にはけっこういるようだけど、韓国や中華系では、自分の幸せは家族の幸せであるし、家族の幸せも自分も幸せなんだよね。(不幸に関してもそう)
まあ、私もそういう点はあるけど。
だから、詐欺であっても、助け合っていきていくキム一族には、いけない事とわかっても、共感する点もある。犯罪だけどな!!!
それにしても、地下の構造が凄いな。
デカすぎる家、こわいね。
実際に入居しているパク一族が、家の全てを把握していなかったのが怖い。隠し部屋どころか、隠し地下!
恐ろしい。自分の家はしっかり把握しましょう!私は、今はマレーシアの別荘にいるけど、雇っている管理人が2週間に一度、やってくるだけで普段は無人だ。アラーム付きで警備会社とも連携しているとはいえ...無人だ。この映画を観たあとに、改めて全ての部屋と家の地下と天井裏を調べたわ笑。私たちが自分たちで作った隠し部屋以外は、たぶん知らない隠し部屋はない笑。