ネタバレ注意
『えんとつ町のプペル (2020)』
<個人的な評価:10点中8点>
今年最初の映画館での映画!
朝一で空いてる時間を狙って1人で観賞!
映像が綺麗そうだったから、ずっと前から気になってたんだよね。
ようやく観れた。個人的な評価は10点中8点。
というか、映像部分が綺麗だったから、評価が高めだけど、ストーリーは、ぶっちゃけ、薄っぺらい。
良い話だけどね。でもね、...
まあ、子供向け映画だから展開は想像通りだけど...
もちろん感動する部分も普通にあったし、普通に良い映画だったと思う。
しかし、絶賛するほどではないし、特別感もない。
映像はね、何度も言うけど、良かった。
映像部分で+1点かな。
映画館で観れてよかった。自宅だったら、ここまで映像に感動する事はできないから、7点になってたと思う。映画館で見れたからこその、8点という評価です!
さて、ストーリーだけど...
うーん。子供向け映画だからしょうがないけど、でも綺麗事だけじゃなく、中央政府?だかに見つかって大戦争にならないといいねと不穏な事も考えてしまう。
人の夢はそれぞれあるし、それをバカにするのは確かによくないけど、このえんとつ街が煙によって隠されていたのには、ちゃんと理由があって、それなりに、平和な街でもあった。外の世界に憧れる気持ちがあるのは、まあ理解できなくもないけど、外の世界が綺麗とは限らないよね。星はとても美しいけど。
けど、それは綺麗な面にしか過ぎない。
例えば、日本から出た事がない人って、やけに、海外ガーとか、欧米ガー(欧米も色々あって国によって全然違うのに笑)とかって、妙な憧れをもつけど、世界中旅をしたわけじゃないけど、私は色んな国々にいって、日本が一番安全で住みやすい国だと思うよ?それこそ、私の故郷の、アメリカなんかよりも、ずっと住みやすいね。まあ、住みやすさは個人的なものもあるし、価値観も色々だから、一概にはいえないけど。
でも、自分が住んでいる場所の外が、星のように美しい場所!って根拠はないし。
まあ、自分1人が、それでも夢をみて、外に出たいのなら、勝手にしろよって思う。
そういう自由はあってもいいと思う。
でも、このえんとつ町で平和に現状に満足して暮らしてた人達だっているし、この町が煙によって隠されたおかげで、ある程度の平和も保ってた。
なにより、中央政府だっけ?なんだっけ?外の世界にいる中枢機関の連中に、狙われないように、この町を作ったんでしょ?でも、もうこうなったら、狙われない?
子供向け映画だから、夢の先の果てには何があるのか細かくかかれないけど。
綺麗事だけで終わったけど。
だからこそ、綺麗事だけで終わったから、私は薄っぺらく、子供だましなストーリーと感じたので、そこまで感動はしなかった。
視点をかえれば、ルビッチの行動によって、現状維持に満足して、平穏に暮らしていた人達の平和が脅かされる危険性はうまれた。
広い視点で、みると、ルビッチの行動は、一概にも正しいとは言えないかもしれない。
間違っている!とも思わないけど。
でも、綺麗事だけで終わらない。
もし、これが、DISNEYの「モアナと伝説の海」に出てたモアナのような状況で、島を守る為に、外に出なくてはいけないなら、それしか方法がないなら、すごく納得できる。
でも、これは違う。
それぞれ小さな不満はあれど(生きていれば誰だって不満はあるよ)、ある程度、町には平穏が保たれていた。ルブッチの夢を追う姿は素敵だけど、ルブッチのは、夢の押し付けでもあるんだよね。
それで、町全体の全ての住民を、自分の夢に巻き込んでいるのだから。
この映画をみて、子供に教訓を!とか言う感想をみると、うーん?と思う。
子供向けのエンターテインメントとして観るのはいいけど、別に良い教訓にはならないなと個人的に感じる。
異端審問官は、確かに横暴な面もあるけどね。
でも、悪役面の大臣みたいなやつを出してきて悪人っぽくしてたけど、でも異端審問官も、そもそもを辿れば、この町の平和を守る為の組織。
一概にも悪といえないよね。
と、こんな感じで思う事はあるので、私だったら子供への教訓にはしない映画だな。
普通に、綺麗事だけのエンターテインメントとして、楽しんでみるのは良いと思うけど。
まあ、そもそもエンターテインメントってそんな感じ。
フィクションに教訓だの何だの求めても意味なし。
都合がいいし、綺麗事ばっかりだし、そういうのもエンターテインメントとしては良いんじゃないの?と思う。
だから、普通に感動する部分もあった。
プペルとルビッチの関係とかね。切なくて...
やっぱり、父の魂が、プペルだったんだね。
親子愛とか家族愛は、共感する点もあるし、普通に感動はする。
ちなみに、「腐るお金」って発想はなかなか面白い。
お金が腐ってしまったら、貯金とかできないじゃん笑。
私は困るね。お金を貯める人はいなくなるけど、お金に貪欲になる人もいなくなる。
それで平和になるのか?うーん。
より格差がない社会にはなるかもしれない。
てか、社会主義?いや、下手したら共産主義に近くなるかもしれない。
でも、そうなる事で、お金を稼いで金持ちになろうと努力するものもいなくなるわけで、必ずしもいいとはいえない。でも、やっぱり物を買うにはお金が必要だから、みんな仕事はする。
腐るから、すぐに使う。そして、また稼ぐ。
なかなか、面白い発想だなと思った!!!
腐るお金!!!早く使わないと腐っちゃうよ!
あー、けどお金を貯めて旅行とかできないし、お金をためて、高いものを買う事も難しくなるし。
でも、そもそも、旅行に行く場所もないのか。世界は、そこにしかないのだから。
まあ、何はともあれ、フィクションで子供向けの映画だから、あまり深く考えなくていいかな笑。
映像が綺麗だった。
特に、えんとつ町の描写がなかなかユニーク。
NARUTOに出てた街にちょっと似ている。
あと、KAKURENBOっていう短編映画に出てた街にも似ている。
ゴチャゴチャしていて、でも幻想的で、やっぱりファンタジー。
私は結構好きなデザイン。あと、キャラクターのデザインも好き。
アニメ映画とか好き嫌い別れるんだけど、私は、萌え絵的なのは苦手。
萌え絵+やけに甲高い声の女性キャラをみるだけでも、ストーリーがどうであれ避けちゃう。
でも、ジブリは基本的に好きだし、この映画のキャラデザインも好き。
だから、アニメ映画でも、観ようと思った。
映像美8.5点、キャラクターデザイン8点、ストーリー7.5点、キャラクター個性は7.5点
なので、総合的にみて、大体8点!
あくまでも個人的な感想で、個人的な評価でした。
ちなみに、作者や原作絵本については何も知りません。
映画だけをみて思ったことや感じたこと、素直な感想と評価でした!